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テラーノベル(Teller Novel)

やっぱずっと聞き耳立ててたのはお前か

やっぱバレてたかぁー

出会い際に三途もそう言ってたし。

まぁそりゃ出会うだろうな

ずっとドアで聞き耳立ててたのは
お前だし

はははとどこか切なげな表情を 見せた蘭 なんでそんな顔すんだよ。 服から女物のような香水の匂いが ほのかに香った。

ほかの女に愛されてるくせに。 なんで私のたった一言で そんな顔すんだよ。

あ、ちょっとまっ

言葉を全ていいきる前に、 私の唇は蘭の甘いくちびるに 抑えられた。

苦しくもがく私の声と それでも続ける蘭。 この時間が数分続く。

お前何して

ごめん。

そう一言残し、蘭は 私のいる部屋をさっさと 去っていってしまった。

こんな事しても、

私が好きな人はただ1人なのに。

竜胆

首領〜

竜胆

何企んでるんです?

佐野

何がだ。

たい焼きを食べる口を さっさと動かして俺に 返事をする首領

竜胆

兄貴にあの任務いかせるなんて

佐野

あぁ。それか

佐野

特にこれといった理由は無い。

竜胆

嫌でも、あれ明らかな嫌がらせみたいなもんじゃ、

佐野

俺は別に蘭と凪がくっついても構わないからな。

竜胆

三途の事あんなに気にかけてるのにすか?

佐野

正直、三途と凪がまたやり直すのは、
難しいと思う。

竜胆

まぁ条件があれっすからね

佐野

俺は諦めがわりぃあいつが好きだ

佐野

俺の事諦めずこんなとこまで
一緒に堕ちた

竜胆

あぁー、、

佐野

だから俺は最後まであいつに負けて欲しくないんだよ

竜胆

でもそれ、兄貴とくっついちゃったら

佐野

いいんだよ

佐野

俺は凪の幸せも大事だから。

皆のことちゃんと考えてる 首領は、本当にすごい。 そう思った 俺ら兄弟は たった2人の世界で生きてた。

きっと前まで、 大将達と会うまでは、 俺らは仲間なんて世界 知らなかった。 兄貴が本気で恋をしてるのは、 仲間に出会ったからかもしれない。

佐野

でも、
三途を応援することに変わりないけどな

首領が男らしく笑った姿は、 あの時以来にみたかもしれない。

おいっこらマイキー

まーた私連れ回してどこ行くんだよ

佐野

いーだろー?別に〜

佐野

デートデート笑

私が浮気してるみたいになんじゃねぇか

佐野

ははは
凪くんや。
他の男とあってるだけじゃ
浮気は成立しないのじゃよ

そんなことあるかボケ

佐野

でも俺
お前のことホント好きだよ

佐野

お前とどっか行くのとか
お前と話すのとか

急にリアル告白みたいなこと言うな

ふざけてんのバレてんぞ

佐野

え?まじ?バレんのはや〜笑

本気で言ってるのもするっと 交わされてしまった。 これが日頃の行いか、

で?また海?

佐野

またとはなんだまたとは〜

だいたいお前と一緒に行くところは
海じゃねぇか

佐野

失礼な!たい焼き屋もあるぞ!

お前が食いたいだけだろアホ

もうちょっと、 もうちょっとこの時間が続けばいいのに。 潮風に揺られながら、 時間が経つのを惜しんでいる俺がいた。

逃 げ 遅 れ 研 究 員 。

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