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マリア
ダン？ダン！応えて！
ダン
ん？どうしたんだ？いきなり
マリア
たすけて。私誘拐されたのかも。。。
マリア
怖い
マリア
どうしよう。
ダン
ちょっと待て、落ち着け
マリア
分かったわ
ダン
警察は読んだのか？
マリア
うん。呼んでみたわ
マリア
でも、応答がなかったのよ
ダン
それは困った。俺がそっちに電話する。待ってろ
マリア
やめて！
マリア
近くで、音が鳴ってるの。
マリア
ここ防音じゃなさそうだし、誰がどこにいるのかわからないわ
マリア
とてもじゃないけど、電話できそうな状況じゃないわ
ダン
そうか。
ダン
情報を分けてくれ。
ダン
どんな場所にいそうなのか、心当たりがあるのか
マリア
わかったわ
マリア
ここは、音が響いているから、工場かしら
マリア
でも、真っ暗で、何も見えないわ
ダン
分かった。
ダン
懐中電灯で照らすことは出来そうか？
マリア
それならできそうだわ
ダン
じゃあ、光を照らして、落書きのようなものは見えないか？
ダン
どこの工場か特定するためには、必要だ
マリア
そうね
マリア
でも、何も無いわ
マリア
あるのは、冷たい壁だけよ
ダン
そうか
マリア
ダン！
ダン
なんか新たな情報がでたか？
マリア
あつい
マリア
あついのよ。今にも焼けそうなあつさよ
ダン
燃料で日を起こしているのかな。
ダン
でも、マリア頑張って耐えてくれ。
ダン
こっちはこっちで捜索してみるから
マリア
ええ
マリア
わかったわ
ダン
あと、誘拐されるまえ、何をしたか、明確にわかる所だけでもいいから、
ダン
教えてくれ
マリア
ええ
マリア
そうね。
マリア
はっきり覚えてるのは、運転してたわ
ダン
そうか
ダン
それだけか？
マリア
ええ
マリア
力になれなくてごめんなさいね
ダン
いいんだ。なんとか耐えてくれ
マリア
わかったわ
ダン
何だこのニュース
マリア
どうかしたの？
ダン
マリアが交通事故により死亡したって。。
マリア
マリア
私は、死んでもよかったのよ。
マリア
私は、最低な人間だもの。
ダン
そんなことは無い！最高だよ
マリア
いいえ、
マリア
あなたは私のことを知らないだけよ
ダン
マリア？
マリア
私は、中学のとき、数人の友達とサムをいじめてたのよ
マリア
しかも、小学校で、親友だったサムを
ダン
だからなんなんだよ
ダン
それは過去のこと
マリア
いいえ。過去は過去でも、一生変えられないわ
マリア
私が人殺しだということは
ダン
お前は人なんか殺してないじゃないか！
マリア
いいえ、殺したも同然よ。
マリア
だって、私は、サムをロッカーに閉じ込め、火災報知器を鳴らしたのだもの
マリア
水が降り注ぎサムは、ロッカーの中に
ダン
それでも人は殺してないじゃないか！
マリア
サムは、閉所恐怖症だったの。
マリア
ロッカーから出ようとして、引っかいた跡もあったわ
マリア
ロッカーは赤くなっていたわ
ダン
マリア
サムは、身もボロボロだったわ。でも、心の方がボロボロだったわ
マリア
2週間後後、サムは、自殺したのよ。
ダン
だからなんだよ！人は殺してない！
マリア
いいえ。死に追い込んだのは私だわ。
マリア
だから死んでも当然なのよ。
ダン
。。。
マリア
あなたとはずっと一緒にいたかったわ
マリア
でもね。
マリア
。。。
マリア
。。。
マリア
。。。
マリア
さようなら、ダン
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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