テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぬし
ぬし
ぬし
宵崎奏
そう思った
幽霊になってた
宵崎奏
あなたは死にたがってたのに死ねてない…包帯を頭に巻いて…泣いている…
あの時あなたは言った
暁山瑞希
馬鹿みたいに泣きながら
暁山瑞希
そう言った
宵崎奏
私は心から
宵崎奏
宵崎奏
心から思った
あなたの光を探した
落ちたまま探した
あなたはめをとじておちていた
桜が舞っている
あなたと同じように
あぁこの桜の花びらで助けたい…
出来ないけど…
私も落ちた
あなたを掴んでフェンスにつかもうとした
それは遅かった
伸ばすては空を掴む
宵崎奏
もう死ぬと思った
まぁその通りだけど
宵崎奏
そう呟きながらさっきまで着いていた足は空を蹴る
声は聞こえた
怖くて何も見えなかった
あなた…瑞希を手を掴んだ
桜が舞うその隙間を2人で落ちている
2人とも心は何度も崩れていた
やっと繋げたこの手を離すくらいなら
宵崎奏
宵崎奏
涙目で落ちていた
気づいたら私の下にはあなたがいた
二人でいたいって言っていたあなたが
ボクは落ちた
花びらが避けるのを見ながら
咄嗟に引き寄せようとする
私もあなたも脆い糸がミサンガだったらな
ボクはそう思った
その糸が切れても願いなんて叶わないのにそう思いながら
落ちていた
暁山瑞希
暁山瑞希
暁山瑞希
涙が止まらなかった
そんな糸切れても願いなんて叶わないよ…
あなたが言っていたボクとあなたの心の糸はミサンガだって
暁山瑞希
泣きまくった
馬鹿みたいに泣きながら
ぬし
ぬし