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第二章:半獣伝説
マリーは大きな窓際に腰を下ろし,一冊の古びた本を開いた
表紙には金文字で「半獣伝説」と書かれている
手に取ると、ページはざらりとした羊皮紙の感触で,かすかな風の匂いが鼻をくすぐった
最初の章はとおい昔の話だった
不思議な本
不思議な本
不思議な本
その一枚の挿絵にはどこか懐かしさが漂う
マリー
マリーは小さな声でつぶやいた
しかし、ページをめくると物語は急に色を変える
不思議な本
不思議な本
マリーは眉をひそめ、ページを指でなぞる
マリー
文章の合間に、わずかに奇妙な記述が混ざっていた
不思議な本
だがマリーは気にもとめず、ただ小さなため息をついた
マリーは再びページをめくった。
文字は淡い黒色で、時折かすれていたが、物語の力強さは変わらない
不思議な本
ページから漂う古い髪の香りと、わずかに混じる土の匂いに、マリーは思わず息を呑む
マリー
ふっと声を漏らすマリーの目は、文字を追うごとに輝きを増していった。
やがて、ページの中に書かれた草原や、夜空の描写が、あたかも目の前にあるような気配を帯びる
そのときだった
おばさま
おばさん,ラピスの声だ。
おばさま
マリーは少しは不服そうに返事をする
マリー
半獣伝説についてもう少し知りたかったが、今はおばさまいてできそうにない。マリーは諦めてラピスの後ろについて行った
マリー
内容は伏せてマリーは話しかけた
おばさま
マリー
マリーはすかさず尋ねる
ラピスは少し戸惑った様子を見せたが、すぐに表情を戻し、
おばさま
と、笑顔で答える。初めて知った事実に驚きを隠さなかったが、すぐに調子を取り戻し、こう尋ねた
マリー
するとラピスは少し間を開けてこたえる
おばさま
想像するとなんだか心が温かくなり,
マリー
と、笑顔で返した
ラピスも笑顔で応える
おばさま
その夜、どうしても半獣伝説について知りたくなったマリーは夕食後、そっと立ち上がった
ラピスがお茶を片付けている間に彼女は廊下を静かに進み、階段を上がり図書室へ向かった
図書室の扉を開けると、空気がひんやりとし、紙の匂いがほんのり漂う
マリーは息を潜めて棚の間を歩き,再び半獣伝説を手に取る
ページを開くと、前に読んだ部分が目に入る
不思議な本
不思議な本
不思議な本
文字は静かに輝くようで、ページから風が吹き抜けるかのように感じられた。
マリーはページに目を落としながら,ひとため息つく。
マリー
だが、ここから先はページが破かれ読むことはできなかった
マリー
そのときだった
おばさま
おばさま
ラピスだ。図書室への侵入がバレてしまった。
バレた!と思ったマリーはすぐに本を閉じて廊下を駆け抜け、自室へ戻った
翌朝、マリーは少し寝坊をして目を覚ました
マリー
おばさま
マリー
しかし,心の中では昨夜の図書室で見た破かれたページのことがまだ気になっていた。
あのページの続きーーー
ラズリーという美しい女性と半獣たちの物語り…
マリー
そして、その日の夜 地下室に行けなかったことは,大きな序章となるのだった。
第二章 終了
コメント
1件
読んでくれてありがとうございました。モチベ上がるのでいいね、コメントお願いします