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夢の中の警告
とある夢を見た。
そこはよく遊びに行く祖父母の家だった。
私が寝泊まりする部屋は、いつも1番奥の部屋と決まっていたのだが、夢の中でふと気づくとそこに居た。
時間はもう夕暮れで窓から夕日が差し込んでいるのを眺めていた。
しばらく時間が経って、私は帰らなきゃと座っていたベットから立ち上がった。
スマホを持ちリビングへと急いだ。 その途中でいくつかの部屋の前を通るのだが私はそこで異様なものを見た。
まず部屋から出て1つ目、襖の向こうからもの漁る大きな音が聞こえた。
そして2つ目、着物を着た女の人が化粧をしているのだが、障子に影が浮かび上がっていた。
最後に3つ目、部屋から誰かが出て来そうな気配を感じ、私は急いでリビングへ入った。
そこで私は、奥の部屋に忘れ物をしたことに気づき、渋々奥の部屋へと戻った。
不思議なことに、私が忘れ物を取りに帰ってまたリビングに戻ってくる度に私は再び忘れ物をしてしまってることに気づいた。
その度戻るので、私はもう忘れ物がないか確認して家を出た。
そのまま駐車場へと向かっていき、祖母と母が乗っている車に私も乗り込んだ。
祖母の家の駐車場は、大きな木で隔てられているのだが、木々の隙間から私が寝泊まりしている部屋が見えたのだがその部屋には何故か少女が居り、しきりにこちらに向かって呼びかけている仕草をした。
その右手には何か靴下のようなものが握られており、彼女は私が忘れ物をしているという事を教えてくれているようだった。
しかし、私はもう部屋に戻る気はなかったのでまた家に戻ってくるからと仕草を彼女にした
諦めたのか満面の笑みでこちらに手を振ってきた。
車が動き、私が住んでいる家に帰る途中、私はあの少女が気になり祖母に聞いてみた。
まり
すると祖母は、少し怪訝そうな顔をして
おばぁちゃん
あれは天邪鬼という生き物なのかと私は納得した。
そこで目が覚めて、私はぼんやりとその夢のことについて考えた。
あの少女が天邪鬼であったと言うならば、彼女がした全てのことは反転するという事だ。
ならば、彼女が持っていた私の忘れ物は私のものでは無いということで彼女が満面の笑みで手を振っていたということは、もう二度と来るなという警告だったのかもしれない…。