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本当に来るのだろうか。 結局あれからメッセージが見られる事無く、半信半疑で公園へ向かう。
着いたのは、20時ピッタリ。
彼の姿はまだなかった。
何となく、1番近くの滑り台へ腰をかける。
夜はやっぱ冷えるな.....。
それから5分程経った。 彼を待つ時間はとても長く感じた。
史記
もう少し待って来なかったら一旦家に帰ろう。 そんな事を思っていると、
愁斗
急いで来たのだろう。 少し息を切らし、はにかむ彼が現れた。
史記
なに、付き合いたてのカップルみたいな事言ってんだろう。
史記
愁斗
なんで、そんなに悲しい顔をしているの? 今の俺にはそんな事聞く勇気なんてない。
ブランコに乗り、お互い少し揺れる。
いつもはほとんど一方的に話をしてくれる彼が今日は静かに空を見上げていた。
少し気まづくて、勇気を振り絞って声を出す。
史記
俺の問いに彼は目線を変えることなく、小さく横に首を振った。
愁斗
その理由を聞いていいのか分からず、
史記
そう返事するしかできなかった。
愁斗
史記
史記
愁斗
愁斗
彼はやっぱり、自分の気持ちを素直にぶつけてくる。
そんな事言われたら照れるに決まってる。
でも、何かを隠しているような。
何かを聞いて欲しいような。
でも、ごめんね。 俺にはそれを聞く勇気、まだないや。