転生してやり直せる

そんなワガママな感情だけがどんどん私の考えを侵食していく

そうはならないとわかっていてもこう聞くのがやっとだった

次口を開けば全て何もかもぶつけてしまいそうで怖かった

そう言って笑いながら抱きしめてくれる先輩に只々すがるしかなかった

自分は何も言えていないのに先輩に嘘をついているのに全て受けいれてくれる

それがなんとも胸糞悪かった

我儘だとわかっていてもこの気持ちだけがぐるぐるとしているのに寄り添って欲しいなのに踏み込んできて欲しくない

そんな事だけを考えて先輩に甘える自分が気持ち悪かった

先輩たちに再会できてから私は限界だった

自分の我儘さや弱さを認識してもなお治すことも出来ない

言い出せない何もかも矛盾しているから

そう思い込む…そう思い込むことで違う世界だと体に思い込ませる

そうじゃないと本当に頭が狂ってしまいそうだから

さらに強く抱きしめる

ガラガラガラ!!!!!

数分前

そこにあるのはあのナチスの十字架のピアスと勾玉

タッタッタッ

ボフッ

ベットに寝っ転がって勾玉を眺めてるナチ

ガラガラガラ

シャーッ（引き戸だからね？）

日帝へ

今日渡してくれたピアス

ありがとう

多分片方はお前が持ってるよな

だからとは言えないが

片方だと不便だろうからこれを送らせてくれ

俺が片方貰ってしまってるが赤いピアスだ

なんでかわからんが赤がしっくり来たからな

片方十字片方石が嫌なら捨ててくれても構わないが

とりあえず送らせてくれ

シャーッ

カチャンｯ カチャンｯ

嗚呼やっぱりすごいな先輩は

こうやって私が安心できることをわかっているみたいに

嬉しいけど申し訳なさもあるな

あーなんか見ててすごいあれだな

ちなみに僕神だよ☆

ピアスひとつでこんなになれるんだね

それだけでも残してあげて良かったかも

明日こそ頑張るんだよ