ー短編集ー

ここは＿＿

息苦しい

冷たくて

何も無い

このまま1人

虚しく死んでいくのかなって

死ねないかもしれない

俺は

悪い子だから

あの時は知らなかったんだ。

お兄ちゃんと俺の血は

繋がってないんだって…

こんな何気ない会話もできたのに

今は、冷たくなって動かないね

きっと、少し壊れていた。

なんにもない日が辛くなって

当たり前になって

何かが痛くって

でも、何かわからなくって

いつの間にかお母さんと2人で…

なんで怒られてるの？

なんで叩かれるの？

なんで殴られてるの？

なんで、1人なの？

あれ、、

桃ちゃんって…

誰？

お母さんって

なに？

ただ、いても意味はなくない？

俺が辛いだけ、だよ

生きる意味ってなに？

そろそろ、

死にたいな

誰かの声がする

俺の知っている人

誰だっけ

思い出せそうなのに、

全く思い出せない

あの人は、何をしてるんだっけ

あの人は、なんなんだっけ

俺にとってあの人は、どんな存在なんだっけ

あのボロボロな人は

なんて言うんだっけ

知らない

こんな人、知らない

誰、なの…？

紫くんは、桃兄って呼ばない

お兄ちゃんって言うけど

桃兄とは言わない

いつも桃ちゃんって呼んでたのに

どうしてそんな変わっちゃったの？

見た目は全身ボロボロで

声は少しガサツいている

性格は、あの時と比べて

ガラリと変わった

俺の紫くんは、、

どこへ消えたの、、？

あれ、

お母さんって…なに？

あの人は、いったい…？

微笑むなんて忘れたけど、

微笑んでみた

それがどんな顔だったか知らないけど

あなたはびっくりしたような顔したね

少し俯いて涙を流したの、俺は見逃さなかったよ？

どうしてあなたは泣いているの？

なんでお兄ちゃんって言ったんだろう

もう、いいや

あれ、何個だっけ

というか…なんでこんな話してるの？

おかしいところは、さっきも色々あった

自分の家の部屋の数が分からないって

変じゃないか？

虐待、、受けてるのかな

心配、

俺が言えないけど

そこは、

俺がいつも父さんに犯されるときの部屋

あそこに入れちゃまずい

隠せていたと思ってた

この汚らわしい傷

知られたくない人に知られちゃった

やだな

話したくない秘密

大丈夫。

緊張するけど、

言える、

そう信じて口を開いた

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