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お兄ちゃんの話は辛そうなことばかりだった
痛い
気持ち悪い
苦しい
辛い
決して明るい話ではない
桃
桃
紫
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
紫
紫
紫
捨て台詞のように呟いて顔を伏せた
桃
桃
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
桃
紫
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
死ぬ前にいっぱい話せてよかった
助けてくれないかなぁ…
願っても何もなんないけど
帰りたくない
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
何度殴れば済むんだろう
何度蹴れば済むんだろう
何度暴言を吐けば済むんだろう
何度否定すれば済むんだろう
お母さんは、いつも俺に愚痴をぶつけてくるけど
それで何が変わるの?
俺だって辛いのに
お前の話なんか、
聞きたくないのに
考えるのがめんどくさくなって
意識を飛ばした
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
何回目だろう
嫌だと言いながら喘いで
抵抗しようとして押さえつけられて
あまりに酷いと首締められて、
俺は、おもちゃじゃないのに
父さんを気持ちよくするための道具じゃないのに
痛い
中に出されて気持ち悪い
吐きそうでたまらない
どうして生まれたんだろう
俺は、父さんのおもちゃになるために生まれてきたのか、?
違う、、幸せになるために生まれたんだ
幸せになるために生まれたのに、
どうしてこんなに苦しいの?
誰か助けてよ
助けてよ
誰かの声が聞こえる
誰なの?
桃ちゃん…?
助けてってなに?
俺は、何をすればいいの?
俺は、どこに行けばいいの?
まず、ここはどこなの?
真っ暗で何も見えない
ほんとに死ぬんじゃないかなー…w
お母さんは、なんで俺を産んだの?
サンドバッグが欲しいから?
なら、お店で買ってよ
俺は、人間なのに、
吐き気がする
紫
ベトベトしてる、
それに、血の匂いがする
紫
明かりがないから何も見えない
自分の口から出たのはなんなのかもわかんない
今は朝だろうか、それとも夜だろうか、
今更だけど、ここはすごく寒い
今ここで死ぬなんて、とてもありそうな状況
どうしたらいいんだろう
少し辺りを歩き回ってると、包丁らしい物をみつけた
何故置いてあるのかはわかんない
使い道があるかも分からないけど
武器として一応持っておこう、
ガチャっと言う音がした
お母さんが入ってきたのか?
僅かな光で誰なのか確認する。
やはりお母さんだ
また、辛い時間がくる
嫌だ、
そういえば、包丁を持ってるじゃないか
この際殺しちゃえば、、
なんて、
こんなこと考える俺は
悪い子だ
紫
紫
紫
紫
息ができなくて、声も出せない
ただただ、苦しくて痛いだけ
このまま、、死んじゃうなんてやだ
こんなやつ、、どうでもいい
俺は包丁を母に突き刺した
どこに刺したかは分からない
けど、
痛そうな声を上げていた
逃げ、よう
今のうちに
紫
紫
紫
紫
紫
咳き込んで
意識失いかけて
前通った道を思い出しながら
ただひたすら必死に走った
玄関の前に着いた時、絶句した
紫
嫌な予感しかしない
恐る恐る扉を開けると、
紫
紫
紫
冷たくなって倒れてる桃ちゃんがいた
服がはだけてて、
首には手で絞められた痕がついてる
胸に何かを刺した痕もついていた
不思議と涙は出なかった
紫
紫
どうして、俺は解放されないんだろう
そろそろこの世界から解放してよ
あ、悪い子だからか
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫