奇病だってきっと。

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それ以外の方はお楽しみ下さい。

では

どうぞ。

俺は悪夢を見てしまい、 ソファから飛び起きた。

いつソファで寝たっけ…

そっか…昼寝したんだった…

今、俺は風邪を引いている。

いつもダルいのは変わらないが、今日は風邪のせいで余計にダルい。

凄い眠気とダルさに起きるのを躊躇うが、起きて夕飯を食わねば お腹が限界である。

一枚だけかけていた毛布を横にずらす。

途端にすぐ寒気が襲ってくる。

今夜はシチューでいっか。

パクッ

静かに食べると

暖かさと美味さにほっこりできた。

目覚めのホットココアも美味い。

極楽だ………

風邪が治るまでは、 安静にしとけ、とリーダーからの命令に素直に従い、ここ数日はずっと寝込んでた。

だからちょっと体がきしむが慣れてくるとそんな痛くはないので 無視しとく。

クリスマスと言えば、 この前の月ラジでセンラさんが

いや、最後のさかたんの発言無くせばOK

つか、本当にクリスマス、センラさんと過ごすのかなぁ…

過ごしてぇなぁ…………

まぁ俺、センラさんに対しての発言ヤバイもんなぁ………

とかなんとか………

あとは、、、

あれ本音言っちゃってさぁ…………

あとは、、

とかそんなのツイートしたぁぁぁぁぁぁ!!!

やり過ぎたか…………

いやでもさ?

さかたん毒舌すぎない?ねぇ?お?

「キモぉ………」って……!

さかたんだってよくうらたさんと

とか言ってんだろぉぉぉ!!!

いや、そんな事は良いんだ…

センラさんとクリスマスご飯食べたいなぁ………

重いかな…………?

頭に雷でも落ちたかのような痛みが走った。

苦しくて目眩がする。

センラさん

思うだけで苦しくなって、心の底から何かが込み上げてきて

センラさんへの気持ちを飲み込んでいく。

例えると………

センラさんを殺したがっている。

この病気…………前に誰かが教えて………

あ、殺人病……だっけな……

愛してる人を殺したくなってしまう病気。

ってことは俺の目は今、赤いのかな…?

殺人病にかかった人は目が赤くなるのだ。

………………無理だ

殺せない、、、殺せる訳がない……

ただ外に出ただけなのだが、 何故かコンビニに来てしまった。

低いけど男性にしては可愛さが混じってる声。

あ、リーダーだ。

うらたさんの顔がボッと赤くなった。

赤顔になったからって必死の言い訳タイムか、可愛い

まぁ、センラさんには勝てないが。

あれぇうらたさん? 顔がまだ赤いですよ?

とか言ったらみぞおちにキメられそうなので止めておく。

少し羨ましさを含んでしまう俺が嫌いになった。

そうなったら嬉しいけれど。

うらたさんとコンビニに背を向け、俺は自宅へ帰ることにした。

帰る途中、背の高く美しい声の主を見かけたが、スルーしといた。

センラさんに迷惑はかけたくないからな。

ヤバイ……………

今日は浦島坂田船で集まる日。

だけど………

体がダルくて動けない。

体に力が入らず、ベッドから動けてない。

はよ行かなきゃ………皆に迷惑がかかるのに………

体が言う事を全く聞かない。

ピコン

うらたさんからのメールだ。

打ち返さなきゃ………

でも、やっぱり動けない。

意識だけが遠ざかっていく。

ピコン

そこで意識は途切れた。

目が覚めると、動けることに気づいた。

だが、力が入らずコケてしまう。

頭も僅かに熱い事が分かる。

待たせる訳に行かないのに…………

急に足元の方から声が聞こえた。

看病………本当にセンラさんが………

頭がボーッとして、うまく理解出来ないが感謝は出来る。

そんな時に、またあの頭痛が来た。

ま、さか、、、

いや風邪の時にカラコン付けて寝るやつ何処におるねん

でも、そんな事を言う暇もない

センラさんは急に真顔になり、 スマホを取り出し何かを打ち出した。

優しくも、ちょっと怒っている声

ギュッ

急にセンラさんが俺を抱き締めた。

センラさんの優しさに包み込まれていて

俺はもう我慢は出来なかった。

泣いて、叫んで

でもセンラさんは何も言わなくて

ただ、抱き締めてくれていて。

それが嬉しくて、優しくて

だから、止まなかった。

センラさんもいつしか泣き出していた。

その瞬間…………

フワァ

自分が感じていた熱や目眩がなくなった。

そっか………

治ったのか……………

俺とセンラさんは朝まで泣きあかした。

急に張り詰めた冷たい声になった。

ヤバイ………センラさんが怒ってる、、、

凄い威圧…………

好きは好きでええんよな

俺は俺のままセンラさんを愛して、 浦島坂田船を愛して、 生きて

それが俺の「幸せ」なんだって

気付けた。

どうも作者です!

多分、奇病編はもう終わりです。

ご愛読ありがとうございました‼

楽しんで頂けたのなら幸いです。

では、また次回。