ドゴッ
大きな音を立ててボールは私の顔面に直撃した
紬
う゛ッッ
モブ
ごめッ、春川さんッ!
咲姫
大丈夫ッ!?
紬
だ、だいじょーぶ
咲姫
わッ、紬、血ッ!
紬
わ、ほんとだ
紬
ちょっと保健室行ってくる
咲姫
ついて行く!
紬
いいよ〜、このくらいなら1人で行ける
心配してくれる咲姫を無視して私は保健室に向かった
最低だ。
別に腹を立てることなんてなにもないのに 無性に私はいらいらしていた。
自分が何をしたいのかもわからない。
冴
春川、?
紬
…
冴
おい
冴は私のおでこにコツンと軽くデコピンをしてきた
紬
わッ、…
紬
びっくりした、
冴
どうした
そう言いながら、冴は私の手に落ちている血に目をやった。
冴
ッ!おいッ!
冴
なにぼけっとしてんだよ阿呆ッ
紬
あ、え、っと、
冴
保健室行くぞ
そう言って冴はさり気なく私の手をとった
紬
ッッ、//
こんな見た目でも中身は大人だ。 大人になってまでこんなことで照れるなんて、