聞こえてる?
そう書いてある紙を見て私はハッと彼の顔を見る。
こちらに気づいたのか、優しく微笑んでいる。
優しい顔だ。
あい🌈🌸
咄嗟に声が出てしまった。
なんだかこの人は大丈夫な気がして…信頼出来る気がして。
あい🌈🌸
彼が次の文を書こうとしている途中、私はそう声を出した。
流石にずっと筆談で会話するのは申し訳ないし…
大変だろうし。
すると彼はパッと目を見開き興味津々と言うように身を乗り出してくる。
hr🥽
あい🌈🌸
そう返すと彼は目を輝かせこういってくれる。
『すんげーね!』
嬉しかった。
誰にも褒められたことなんてない。
それが当たり前だと思われていたから。
私は嬉しくなって思わず笑みが零れた。
思わず会話が弾んでしまって、ずいぶんと話してしまっていたようだ。
辺りは少し暗く、どよめんでいる。
hr🥽
あい🌈🌸
彼はまた微笑んでくれる。
さっきと同じ顔だ。
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
どうやらこの人は明人さんと言うらしい。
確かに…そう言われたら明人って感じがする気もする。
hr🥽
hr🥽
あい🌈🌸
あい🌈🌸
明人さんは大正解とでも言うように笑ってこう続けた。
hr🥽
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
流石に…と断るとはるてぃーさんは拗ねたように頬を膨らます。
…いや、わかりやすいな。
もんもんとしていると急にはるてぃーさんがハッとしたような顔をした。
嫌な予感がする。
hr🥽
あい🌈🌸
どうやらさっきの一言が墓穴を掘っていたようだ。
あい🌈🌸
あい🌈🌸
hr🥽
すごい違和感がある。
先輩呼び捨てなんてしたことがない。
あい🌈🌸
あい🌈🌸
hr🥽
じとーっと見つめるとはるてぃーさ…くんは嬉しそうに笑っている。
…まあ…嬉しそうだからいっか。
hr🥽
あい🌈🌸
あい🌈🌸
hr🥽
前言撤回。
これは嬉し笑いじゃない。
悪い笑いだ。
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
そういえば。
と、思い出し私ははるてぃーくんに聞いてみる。
あれもこれも全部元ははるてぃーくんが私を引き止めたとこから始まった。
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
何してんだよwと2回目のツッコミをもらい私もつられて笑う。
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
思い返せば思い返すほど懐かしい。
出会ったのはほんの数ヶ月前の話なのにもっと前から出会っていた気がする。
キーンコーンカーンコーン
思い返しているうちにどうやら授業が終わったようだ。
内容なんてほぼ覚えてないが…まぁ大丈夫だろう。
それより今はこっちの方が大事だ。
帰りの挨拶を済ませると、
私はそそくさと”ある教室”へと向かった。
ガララララ
「はるてぃーくん!」
hr🥽
hr🥽
hr🥽
あい🌈🌸
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
前のドアから思い切り声を出す。
多少目立ってしまっているが気にしない。
私には”彼”さえいればいいから。
hr🥽
hr🥽
あい🌈🌸
hr🥽
あい🌈🌸
「…まぁ、」
「忘れてもはるてぃーくんがまたいれてくれるでしょ?」
『…まぁな』
外を見ると日向雨で。
太陽の光の中に、
虹が輝いていた。
…END