週一日の静かな体育館裏
しとしとと雨の降り注ぐ水無月
全国バレー大会まで、あと2ヶ月___
私は白布さんに呼び出しをされた
白崎 桜
白布賢二郎
白崎 桜
白布賢二郎
白崎 桜
___「アタシ、カレー大好きなんだよねっ!」
そう満面の笑みを見せたあいつはもう居ない
白布賢二郎
白布賢二郎
白崎 桜
白布賢二郎
白崎 桜
今の私はどんな顔をすれば正しいのだろうか
白布賢二郎
私は何かしたのだろうか
怒らせてしまったのだろうか
また失敗したのだろうか___
私の家は母子家庭だった
数少ない父親の記憶と言えば酒に溺れて暴力を振るうばかり
そこから逃げるようにしてバレーを始めたのを、最近思い出した
___私には、幸せは無いのだろうか
父親には虐待を受け
事故に会い、記憶と足を失い
同級生には「嫌い」と告げられ___
私に自由は無いのだろうか
白崎 桜
白布賢二郎
白崎 桜
白崎 桜
白崎 桜
かつて好きだった彼女が泣いている
あの子とは違う泣き方が気に入らない
五色 工
白崎 桜
涙が止まらない。過呼吸になりかけている
白崎 桜
五色 工
五色 工
その言葉に、はっとした
暖かい手で背中をさすってくれている彼が
その姿が、眩しかった___
五色 工
白布賢二郎
五色 工
白布賢二郎
このままでは喧嘩になってしまう___それは嫌だ
白崎 桜
五色 工
白崎 桜
白布賢二郎
五色 工
白布賢二郎
白崎 桜
お母さん
白崎 桜
夜が来て、朝が来る
私に朝はいつ来るのだろうか___
昼休みの屋上は誰一人居なかった
無限に広がる青い空
翼があれば、自由に飛べるのだろうか
___昔のように
白崎 桜
白崎 桜
そうだ…足が無いんだった
この足がもし今あったとしたら私はこの空に飛んでいた
この足に救われたのだ
___そうだ、事故にあっても死ななかったのだ
きっと…生きてやらなくちゃいけない事があるんだ
それまでは___
主でーす
主でーす
主でーす
主でーす
主でーす
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