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プルルルル…

壱悶 龍

おう、主。どうした、お前が俺に電話なんて、珍しい。

あぁ、珍しいかもしれんが、
緊急だ。

壱悶 龍

どうしたの、そんな
慌てて。

どうやら、世界番号
2561番でタチの悪い
歪みが発生したらしいんだ。

壱悶 龍

タチの悪い歪み?
なんだそれ。

それが、歪み自体は小さい。
だけど、その歪みの根が根付きすぎて、手に負えないんだ。
だから龍、どうにか歪みを壊してくれねぇか。

壱悶 龍

わかった。
そんで、俺は何に化けりゃいい?

とりあえず、学生のフリでもしてくれ。あっちには話は通してある。

壱悶 龍

承知した。

シュンッ!

世界番号2561番…

別名、『胸糞の世界』。

龍はいいとして、黒炎王が正常な状態を保ってられるかだ。

頼んだぞ、龍。

壱悶 龍

よっと、ここがあの世界か。

拓海

ようこそ、龍様。

壱悶 龍

あぁ、久しぶりだな。
拓海、優縁の使徒。

優縁の使徒

えぇ、お久しぶりです。

拓海

話は聞いています。
明日から登校よろしくお願いします。

壱悶 龍

わかった。

トタトタトタトタ…

黒炎王

龍。

壱悶 龍

どうした、黒炎王。

黒炎王

いや、少し胸騒ぎがしてな。
この世界の物語。
妙に引っかかるんだ。

壱悶 龍

そうか?

壱悶 龍

まぁ、どうにでもなるだろ。

黒炎王

本当にそうなのか?

壱悶 龍

いいから、飯食い行くぞ。

黒炎王

あぁ、わかった。

黒炎王

(この胸騒ぎは何だ?)

この時、この二人は悲劇が起こることを知らないのであった。

真実の無慈悲と魔王の涙

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