テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

朧月夜に、君想ふ

第23話 - 明日の約束

511

2023年05月02日

#鬼滅の刃

#夢小説

#鬼滅の刃夢小説

#時透無一郎

#恋愛

#オリキャラ

ちょこころねね🍓🍫

主

ヌッシです
先に謝っておきます、今回は少し長いです(；＿；)

主

それでは本編START!!
⚠️夢小説、アニメの内容以降のネタバレ、ﾀﾋネタ等注意

小鉄

ええ！？
時透さん？
と誰だろ

咲良華(13歳)

はじめまして……！
……私は咲良華っていいます

小鉄

はじめまして、小鉄です…！

小鉄

どうしたんですか？怪我はもういいの？泡吹いて倒れちゃうくらいの大怪我だったのに？

無一郎

うん。
丸々二日寝たから

小鉄

いやいやいや、二日寝たからって治らないでしょ？普通。
時透さん、本当に人間なの？

無一郎

ねぇ、君はどうして新しい里に行かないの？

小鉄

………縁壱零式の修理が終わってないので、行けないんです

無一郎

僕が壊しちゃったから？

小鉄

いえ、そんな。
確かに、最初に腕をもがれた時には、この恥知らずの昆布頭、切腹しろとか思いましたけど

咲良華(13歳)

(꒪д꒪II

無一郎

………けど？

小鉄

結局、あの後に残った五本の腕で動いたんです。
それで、炭治郎さんと訓練したんです。
打倒、時透さんを掲げて

無一郎

なんで？

小鉄

もげた頭部と腕はどうにか直ったんですけど、あくまで人形の表だけで、中身の絡繰の方は………

無一郎

動かないの？

小鉄

いえ、動くことは動くようになったんです。どうにかですけど。
でも、前のようには機能しない。
どうしても、戦闘訓練用の型を再現できないんです………俺が無能だから

無一郎

とりあえず、新しい里に持っていって、そこでゆっくり直したら？

小鉄

鉄珍様に言われたんです。
里が完全に移り終えるまでの二日間で、再び元のように動かすめどが立たなければ、縁壱零式を捨てていけって

小鉄

万一にも鬼にあとをつけられないよう、特殊な方法で運んでいるんです。
ですから、持っていけるものには限りがあって……

無一郎

役に立たないものは要らないってこと？

小鉄

………はい

無一郎

なら、役に立つものに戻したらいい

小鉄

でも、俺には……

無一郎

絡繰の動きなら、僕が覚えてるよ。
もちろん、全部じゃないけど

無一郎

二人で縁壱零式を直そう

小鉄

…………大丈夫？時透さん。
まだ熱があるんじゃない？
そんなこと言う人じゃないよね

無一郎

僕が動きを再現するから、君はそれを覚えるか紙に書き写していって

小鉄

え、あ……

無一郎

二日しかないんだから、さっさとしないと

咲良華(13歳)

……頑張って…!
ｹﾎｯｹﾎｯ

小鉄

………時透さんはすごいですね

無一郎

いきなり、何？

小鉄

だって、たった一回訓練しただけなのに、縁壱零式の動きを覚えてるんだもの。普通出来ないですよ

無一郎

全部覚えてるわけじゃないけど

小鉄

それにしたって、すごいよ。
それに引きかえ、俺は………
こうして時透さんが手を貸してくれてるのに、今だって、俺だけで本当に直せるのかなって、不安で仕方ない

無一郎

君はまだ十歳なんだから、これからいくらでも変われるよ

小鉄

ムリだよ！
俺には刀鍛冶の才能もないのに、絡繰の才能もないんだ。出来損ないだよ。
時透さんみたいに生まれた時から才能に恵まれた人には、俺の気持ちなんか分からないよ

無一郎

僕が君と同じ年の時は、まだ刀を握ったこともなかったけど

小鉄

え………
代々鬼殺をやっている名家の出なんじゃないんですか？

無一郎

僕らの父親は杣人だった。
十歳の時に両親がﾀﾋんで、それからの一年は兄と二人で暮らしてたんだけど、あの頃の僕はお米も満足に炊けないし、包丁もろくに使えなかった。
木を切るのすら下手で、兄さんに毎日のように叱られてたよ。
無一郎の無は、無能の無。無一郎の無は、無意味の無って
兄は僕と違ってなんでも器用にこなす人だったから

小鉄

お兄さんも鬼殺隊にいるんですか？
まさか、兄弟で柱なの？

無一郎

兄さんは十一歳の時にﾀﾋんだよ。
鬼に殺されて

小鉄

え………

無一郎

僕が鬼狩りになったのは、その後なんだ。だから

小鉄

ご、ごめんなさい！！
時透さん！

無一郎

どうして謝るの？

小鉄

だって、辛いことを話させちゃって……

無一郎

炭治郎と君のお陰で、僕は兄さんのことを思い出せたんだよ

小鉄

え？俺と炭治郎さんの？
思い出すって……

無一郎

君の他人を思う心と炭治郎の言葉が、僕に大切なものを思い出させてくれたんだ

小鉄

時透さん……

無一郎

ありがとう
鉄井戸さんにも、君にもお礼が言えて良かった

小鉄

いえ………俺の方こそありがとうございます
ありがとう………時透さん

無一郎

どうして君がお礼を言うの？

蜜璃ちゃん

あー！小鉄君だわ！
やっと見つかったぁー！！

咲良華(13歳)

…………あ、甘露寺さん（ ; ; ）

無一郎

甘露寺さん？どうしてここにいるの？

蜜璃ちゃん

やっぱり、無一郎君と咲良華ちゃんも一緒だったのね！
良かったわぁ
お世話になった里や皆のその後が気になって。お引越しのお手伝いをしようと思って来たの！ホラ、私力持ちだから！
いっぱい物を運べるでしょう？
でも来てみたらお引越しはほとんど終わってて、どうしようかと思ってたら鉄穴森さんに会って

鉄穴森さん

小鉄少年が代々家に伝わる絡繰を直せず困っていて、たぶんそこに時透殿と咲良華さんもいるとお伝えしたんです
そしたら、差し入れを作って持っていくというので、私もお手伝いしました

蜜璃ちゃん

お米もほとんど運び終わってて、ちょっぴりしか作れなかったけど、その分、たっぷりお塩を効かせたし、美味しい梅干しもあるのよ(●︎´▽︎`●︎)

小鉄

”ちょっぴり”しか作れなかったけど……?

無一郎

………甘露寺さんにとっては、ちょっぴりなんだよ(ﾋｿﾋｿ

蜜璃ちゃん

ウフフ、無一郎君と小鉄君ってば、すっかりお友達になったのねぇ(●︎´▽︎`●︎)可愛いわぁ

小鉄

いえ、柱の時透さんと俺なんかとじゃ

無一郎

うん。友達だよ

小鉄

時透さん………?💦

無一郎

前に僕が言ったことは、間違いだった
今更だけど君に……君たちに謝りたい
僕は、君や鉄穴森さんの打った刀に救われたし、炭治郎は鋼鐵塚さんが研磨した刀に救われた。剣士も刀鍛冶も一緒に闘ってる。炭治郎が言った通りだった

小鉄

……………ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

鉄穴森さん

大人になりましたねぇ………時透殿……ｸﾞｽｯ
鉄井戸さんが今のあなたを見たら、どれ程喜ぶか………

蜜璃ちゃん

私もぉ…私も鉄珍様の打ってくれた刀に、何度も救われてるよぉぉ｡･ﾟ･(இдஇ`｡)･ﾟ･｡わぁぁん

咲良華(13歳)

……私も…鉄穴森さんの打ってくれた刀に救われたよぉ｡･ﾟ･(இдஇ`｡)･ﾟ･｡

無一郎

どうして、鉄穴森さんと甘露寺さんと咲良華まで泣いてるの？

小鉄

………時透さん
おにぎり食べたら、また手伝ってくれますか？

無一郎

うん。一緒に頑張ろう

蜜璃ちゃん

私も応援するからね！
ご飯とかいっぱいいっぱい作るから、二人とも、頑張ってね！！｡･ﾟ･(இдஇ`｡)･ﾟ･｡うわぁぁん

無一郎

この動きはもっと素早くて、こう

小鉄

……はい

鉄穴森さん

皆さん、今日のところはもう休んだらどうです？
そうだ、温泉にでも入ってきてはいかがでしょう。
ここの温泉は、疲れた身体によく染みますよ

小鉄

はい、ぜひそうしてください

咲良華(13歳)

……そうだね…！
温泉行ってみようよ、無一郎…！

無一郎

………うん (ﾆｺｯ

鉄穴森さん

待っててくださいね、今里のものが案内しますから

里の人

この坂の上が温泉です
ここの温泉には色んな効能があって、切り傷、火傷、いぼ痔、切れ痔、便秘、痛風から失恋の痛みまで、なんでも効くので、是非ゆっくり入られてください

咲良華(13歳)

……はい…！
ありがとうございます…！
(失恋の痛み………?)

咲良華(13歳)

ﾜｧ───(∩ᵒ̴̶̷̤⌔ᵒ̴̶̷̤∩)───ｯ✩.*˚
広いね…！！

無一郎

うん

咲良華(13歳)

ﾁｬﾎﾟﾝあったかい
極楽浄土ー(*´ч`*)

無一郎

気持ちいいね(ﾆｺｯ

咲良華(13歳)

うん…！！
やっぱり温泉はいいね……
嫌なこととか全部、温泉に溶けて消えていく感じがする……

無一郎

………ﾌﾞｸﾌﾞｸ𓈒𓐍𓈒𓂂𓏸

咲良華(13歳)

それ楽しそう
私もやろ
ﾌﾞｸﾌﾞｸ𓈒𓐍𓈒𓂂𓏸

咲良華(13歳)

………無一郎は、変わったね…(´˘`＊)

無一郎

………うん
ごめんね、咲良華にも酷いこと言っちゃった

咲良華(13歳)

……ううん
大丈夫だよ…!!
私は、無一郎がちゃんと間違ってたんだっていうことに気づけて、謝れるようになったことが嬉しい……!

無一郎

記憶を取り戻す前の僕は、どこか兄さんに似てた気がする。
それが、兄さんが僕を守ってくれてたみたいで嬉しかったんだ (ﾆｺｯ

咲良華(13歳)

………そっか…(´˘`＊)
お兄さんは今も、きっと無一郎のこと守ってくれてるよ……

最終日

鉄穴森さん

では、いきます

咲良華(13歳)

……凄い凄い、動いたぁ…

蜜璃ちゃん

はあ………( ᵒ̴̶̷̤໐ᵒ̴̶̷̤ )

小鉄

今はまだ一つの型しか再現出来てないので、ここまでしか動かせませんが

蜜璃ちゃん

凄いよぉぉ、小鉄君！！

鉄穴森さん

えぇ。八方塞がりの中から、よくぞここまで頑張りましたね
里長が仰っていた通りですね

小鉄

長？鉄珍様が？

鉄穴森さん

ああ、小鉄少年。二日でなんとか出来なければ捨てるというの、アレは嘘です

小鉄

えぇぇぇぇぇ！？

蜜璃ちゃん

えぇ、嘘なの！？

咲良華(13歳)

………え？あんなに頑張ってたのに…？

無一郎

どういうことなの？鉄穴森さん

鉄穴森さん

…はぁ……
里長が仰るには、小鉄少年は一本気で頭も良い。しかし、そのせいで、己の限界を自分で決めてしまいがちだ、と里長は案じておられました

無一郎

それで、小鉄君を奮い立たせるために、嘘の期限を設けたってこと？

鉄穴森さん

まぁ、そうです
死中に活を求めると言いますか、追い詰められたら小鉄少年が自分のからを破れるんじゃないか、というお考えがあったようですね。私はその見届け役に選ばれました

小鉄

鉄珍様がそんなことを……

鉄穴森さん

正直、私は小鉄少年が諦めると思っていました。ごめんなさい。あなたを見くびっていました。この通りです

小鉄

いえ。俺一人じゃ無理でした。実際、すぐに泣き言を言ってたし……時透さんが協力してくれなかったら、きっと諦めてた

小鉄

俺、零式を必ず直します。
そしたら、必ず戦闘訓練に来てください
今度はちゃんと操作して、時透さんの弱点をつく動きを組むから

無一郎

ああ、確か、前は僕が気に入らなくて教えてくれなかったんだっけ

小鉄

わぁぁ……すみません
あの節は、昆布頭とか澄ました顔の糞ガキとか、チビとか不細工な短足とか、色々失礼なことを言ってすみませんでした。今はそんなことみじんも思ってませんから

無一郎

それ、全部、僕のこと？

咲良華(13歳)

Σ( ꒪д꒪ lll)………いや不細工は絶対違うよ…

小鉄

うわぁぁん、すみません！！

無一郎

別にいいよ
気にしてないから

小鉄

必ずですよ？必ず、来てくださいね

無一郎

うん
直し終えたら、連絡して

小鉄

はい

蜜璃ちゃん

その時は、炭治郎君や禰豆子ちゃんや、玄弥君や他の皆も誘って、鉄穴森さんや鉄珍様も、またみんなで美味しいものを食べようね(●︎´▽︎`●︎)
炭治郎君の同期の子たちにも声をかけたらどうかな？きっと、すごく楽しいよぉ

無一郎

そうだね(ﾆｺｯ

いつ叶うかもわからない約束。

不確かでなんの保証もない。

苛烈を極める鬼との戦いの中では、儚い程にもろい約束。

けれど、それはひどく優しい光となって、皆の心を明るく灯した。

小鉄

きっとだよ。時透さん

朧月夜に、君想ふ

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

511

2件

相変わらず神すぎました、、、今回いつもより話が長めで、めちゃめちゃ嬉しかったですー！！主様まじで、キャラクターの特徴掴んで書くの上手すぎません？原作では言ったことないセリフなのに、本当に原作で言ってたように感じて、違和感なくて尊敬します✨ 続き楽しみに待ってます！頑張ってください💪🏻

ちょこころねね🍓🍫

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

朧月夜に、君想ふ

第23話 - 明日の約束

作者の他の作品すべて見る

#鬼滅の刃の新着小説
一覧

関連するタグ

朧月夜に、君想ふ

第23話 - 明日の約束

作者の他の作品すべて見る

#鬼滅の刃の新着小説一覧

関連するタグ

#鬼滅の刃の新着小説
一覧