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英雄伝説

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英雄伝説

1 - [昇る英雄、堕ちる英雄]

♥

24

2023年01月20日

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-異能界高校学園-

ここは実力が全ての学校

この学園は入学するとまず最初に 実力試験を受ける

そこで出た成績によって「クラス」 が振り分けられる

この物語はそんな学園から始まる 俺達の人生の物語だ

掛花 朱莉

ふぅ...

花野 陽子

あ、朱莉おはよう!

掛花 朱莉

おはよう、陽子

花野 陽子

今日は何するの?

掛花 朱莉

今日はまずひったくりの犯行を抑えるわよ、

掛花 朱莉

どうやらまだ逃走中らしいからね、捜索班が見つけ次第行くわよ

掛花 朱莉

そしたら修行と勉強、まぁいつも通りね

花野 陽子

う〜ん修行キツいんだよなぁ...

掛花 朱莉

ウジウジ言ってても始まらないわよ!

掛花 朱莉

“アイツ”みたいにはなりたくないでしょ!?

花野 陽子

う、うん

掛花 朱莉

あんな努力しても結果すら残せないドベの底辺の落ちこぼれにね、

そう言って私は日々ノを指差す

花野 陽子

あぁ...ねぇ、朱莉

掛花 朱莉

なに?

花野 陽子

流石に言い過ぎじゃぁ...?

掛花 朱莉

何言ってんの?本当のことでしょ

掛花 朱莉

だってこの学園はバディ制なのにアイツだけは実力が弱過ぎて誰も組んでくれなかったのよ?

花野 陽子

それは、そうだけど...

花野 陽子

あの人、親に捨てられたのよ?

花野 陽子

ちょっと言い過ぎな気が...

掛花 朱莉

どうせ大方能力がヘボすぎていらなかったんでしょ、

花野 陽子

ちょっと朱莉...!

日々ノ 健

はぁ...

日々ノ 健

今日も自主練かな、

掛花 朱莉

ほら、また意味のないことしてる

掛花 朱莉

無駄なのにね

花野 陽子

.....

掛花 朱莉

さ、行くわよ陽子

花野 陽子

.....うん、

ズドン、ドガッ、

日々ノ 健

フウウゥゥゥ...

ガガガガガッ!

日々ノ 健

ハァ、ハァ、

俺は体育館に用意された 戦闘用マネキンを殴り続ける...

日々ノ 健

ふうぅぅ...!

ガラガラ...

ーーー

やぁやぁ

日々ノ 健

はぁ、アンタか

ーーー

今日も自主練か、精が出るな。

ーーー

まだ犯罪は解決しないのか?

日々ノ 健

いや、まずは“器”を作らないと始まらない、

日々ノ 健

いくら身体能力が高くても死ぬ時は死ぬんだからな

ーーー

全く、何年かかるのやら

ーーー

あぁそうだ、人間は瀕死になると強くなるらしいぞ?

日々ノ 健

あぁ、火事場の馬鹿力ってやつか?

ーーー

あぁ、潜在能力がどうのこうのって理由でね

ーーー

今俺が半殺しにしようか?

日々ノ 健

勘弁してくれ、俺はゆっくり器を作り上げたいんだよ。

日々ノ 健

ていうか火事場の馬鹿力は人間の潜在能力を引き出すんだぞ?

日々ノ 健

俺に潜在能力がなくて器にならなかったらどうすんだ?

ーーー

その時はその時だよ、君はその程度だったってことさ。

日々ノ 健

お前、マジかよ

ーーー

ちょっとちょっとドン引きはよしてくれよ、

日々ノ 健

仮にもこの学校のトップが随分物騒だな

ーーー

いつも通りでしょ?

日々ノ 健

はぁ、まぁそうだな

ーーー

まぁもうそろそろ体育祭の時期だけどどうする?

ーーー

今年は出る?

日々ノ 健

でねぇよ、体育祭やってる暇があるなら修行するわ。

ーーー

そうかい

ーーー

まぁ、頑張りな

日々ノ 健

へいへい

掛花 朱莉

はぁ〜まぁた逃した...

花野 陽子

いや、でもあとちょっとだったから大丈夫だよ!

花野 陽子

また明日挑戦して...

掛花 朱莉

何言ってんの!?アンタのせいでこうなったんだからね!

花野 陽子

あ、うぅ...

掛花 朱莉

アンタみたいな足手纏いがいなけりゃ今頃...!

掛花 朱莉

...あ!

ーーー

ん〜、まだ器は成ってないかぁ

ーーー

流石に長くないか...?

ーーー

いや、長いってことはその分...

掛花 朱莉

学園長!♡

ーーー

お、Eクラスの子かな?

掛花 朱莉

はい!そうですぅ♡

花野 陽子

こんにちは

ーーー

ちょうど良かった、君達Eクラスに一つ聞きたいことがあるんだ

掛花 朱莉

はい♡なんでしょうか!?

花野 陽子

なんですか?

ーーー

君達のクラスにいる日々ノ君

ーーー

彼の強さはわかるかい?

掛花 朱莉

へ?あの落ちこぼれですか?

花野 陽子

あの人かぁ...

花野 陽子

強いかどうかはわからないんですよねぇ、

花野 陽子

まず明確に戦ってるところを見た記憶がないしなぁ...

掛花 朱莉

いやいや彼は雑魚ですよ!(笑)

花野 陽子

え、ちょっと朱莉...

掛花 朱莉

彼は成績も残せないし犯罪もビビって受ける度胸もない親無しの落ちこぼれですよ!

花野 陽子

朱莉流石に...!

ーーー

なるほど、ありがとう♪

掛花 朱莉

いえいえこのくらいのことなら♪

花野 陽子

なんか...すいません

ーーー

いいんだよ

掛花 朱莉

でもあんな雑魚がなんでそんな学園長に興味持たれるのですか?

ーーー

それは...

掛花 朱莉

あんな親も居ない

掛花 朱莉

低脳で無能で...

花野 陽子

ちょっと朱莉!

ーーー

.....

掛花 朱莉

生きてる価値もないあんなゴミが...

ーーー

もう大丈夫だよ

ーーー

聞きたいことは十分聞けた

ーーー

私はもう仕事に戻るからね、

ーーー

みんな勉強に励むように

掛花 朱莉

ハァーイ♡

花野 陽子

は、はい...

ーーー

あと一つ、朱莉ちゃん...だっけ?

掛花 朱莉

え!?名前覚えててくれたんですかぁ!?

掛花 朱莉

やだ嬉しいぃ!学園長に覚えててもらえるなんて光栄で...

ーーー

君は全て、彼より劣ってるよ

掛花 朱莉

...え?

ーーー

それだけさ、またね

花野 陽子

あ...はい、

コツコツコツ...

そう言って学園長は去っていった...

掛花 朱莉

.....

花野 陽子

朱莉...大丈夫?

掛花 朱莉

何よ...何なのよ.....

掛花 朱莉

なんでアイツが特別扱いされてるのよ...!

花野 陽子

わかんない...けどまずは修行とか.....

掛花 朱莉

ダメよ...アイツの秘密を暴かないと...!

花野 陽子

いや...朱莉...

掛花 朱莉

あんな奴が私より...!!

掛花 朱莉

早く調べるわよ!

花野 陽子

.....私、

掛花 朱莉

ん?

花野 陽子

もうバディ解消する

掛花 朱莉

え!?何でよ!!

花野 陽子

それがわかんないから朱莉はダメなんだよ!わかんないの!?

掛花 朱莉

ちょ、声荒げないでよ...

掛花 朱莉

周りから見られるでしょ…

花野 陽子

自分勝手にずっと動いて!もうあなたとはやっていけないわよ!

花野 陽子

いつまでもそうやって踏ん反り返っていればいんじゃない!?

掛花 朱莉

ちょっ、陽子!

タッタッタッタ...

そう言って陽子は走り去ってった...

掛花 朱莉

...何よ、

掛花 朱莉

一体何なのよ...!

掛花 朱莉

私の...何がダメなの...?

日々ノ 健

クカアァ〜〜...

掛花 朱莉

.....

日々ノ 健

グゴォ〜〜...

ドズ

日々ノ 健

うぐぉっ!?

いきなり俺の頭にチョップを 喰らわせる朱莉

日々ノ 健

クソッ、いきなり随分な目覚めだな

掛花 朱莉

寝てる方が悪いのよ

日々ノ 健

理不尽だな

日々ノ 健

なんだお前、俺になんか用か?

掛花 朱莉

アンタって強いの?

日々ノ 健

はぁ?なんだ急に

掛花 朱莉

いいから

日々ノ 健

はぁ...?

日々ノ 健

まぁ、そうだなぁ...

日々ノ 健

.....まだ、わかんねえよ

掛花 朱莉

まだってどういう事よ?

日々ノ 健

器が成ってないんだよ

掛花 朱莉

はぁ?器...

掛花 朱莉

って何?

日々ノ 健

知らないのかお前?

掛花 朱莉

知らないわよ、説明しなさ...

掛花 朱莉

あ、いや、説明してくれない?

日々ノ 健

?、まあいいが

日々ノ 健

俺達能力者の成長の仕方は身体の成長、精神の成長、それに比例して能力も強くなるのが普通だ。

掛花 朱莉

それは知ってるわ

日々ノ 健

だがしかし、稀に身体に合わない強力な能力を持った者もいる。

日々ノ 健

そんなやつが無理矢理能力を発動させようとすると身体がそれに耐えられず破裂するんだ。

掛花 朱莉

な、なるほど

日々ノ 健

だからこそそういうやつは死ぬ気で精神を鍛えるか身体を鍛えなきゃならないんだ、

日々ノ 健

じゃなきゃ能力を発動すらできないだろ?

日々ノ 健

そう言うやつらは「異質者」と呼ばれる

掛花 朱莉

異質者、か...

日々ノ 健

俺は異質者なんだよ

日々ノ 健

だからこうやって鍛えてんだ

掛花 朱莉

ちなみに鍛え続けたら能力はいつか発動できるようになるの?

日々ノ 健

無意識に能力を発動させられたなら身体と言う“器”が能力に追いついたという証拠だ。

掛花 朱莉

なるほどね、ちなみにそう言った人達は普通どれくらい鍛えるの?

日々ノ 健

ん?鍛える時間の平均のことか?

掛花 朱莉

えぇ

日々ノ 健

まぁ平均は2~3年はかかるな

掛花 朱莉

そんなに...

掛花 朱莉

あなたは今年でどれくらいなの?

日々ノ 健

もう10年かな

掛花 朱莉

え、そんなに...

掛花 朱莉

そこまで鍛えてもダメならもう能力ないんじゃないの?

日々ノ 健

ないな

掛花 朱莉

なんでそう言い切るのよ

日々ノ 健

お前は知らなくていい

掛花 朱莉

あっそう、もう気が済んだわありがと。

日々ノ 健

おぅ

掛花 朱莉

.....ね、ねぇ、

日々ノ 健

ん?

掛花 朱莉

あなたはまだバディいないの?

日々ノ 健

いないぞ、そもそも作る気ないしな

掛花 朱莉

そう...

日々ノ 健

じゃ、俺は修行してくる

掛花 朱莉

えぇ、いってら.....しゃい、

日々ノ 健

おう

掛花 朱莉

.....

掛花 朱莉

あ...陽子...

花野 陽子

----!!

遠くで話し声が聞こえる...

花野 陽子

そうなのよ、朱莉がずっと偉そうに踏ん反り返ってて嫌だったのよ。

花野 陽子

もう本当に嫌になったからバディ解消したの!

花野 陽子

最悪だったんだよ!?

掛花 朱莉

.....

掛花 朱莉

踏ん反り返る...か、

掛花 朱莉

私、もう無理かも...

日々ノ 健

能力...

日々ノ 健

器...か、

日々ノ 健

試しに...!

シュアアァァ...

日々ノ 健

フウゥゥ...!

俺は体から蒸気を発する...

日々ノ 健

フウウゥゥゥ...!!

日々ノ 健

ハアアアァァァ!!

ドゴッ

日々ノ 健

グエッ!?

ーーー

やめな

学園長が後ろから蹴りを入れてきた

日々ノ 健

オイコラ何すんだ!?

ーーー

日々ノ、今無理矢理能力発動しようとしたでしょ、

ーーー

それをやると体が破裂する事ぐらいは知っている筈だ。

ーーー

なぜやった

日々ノ 健

いや、発動できるか試しただけだ

日々ノ 健

体が破裂しそうになったら止めるだけだよ、普通だろ。

ーーー

君...常軌を逸してるな

日々ノ 健

ウルセェよ

日々ノ 健

それより何の用だ

ーーー

君にいい話を持って来た

日々ノ 健

いい話?

ーーー

僕と戦ってみたいか?

日々ノ 健

まぁ、戦いたいよ

日々ノ 健

強くなる上で格上と戦えるのはまたとない機会だからな。

日々ノ 健

でも立場上無理だろアンタ

ーーー

そこでだ、君、今年の体育祭に出なさい。

日々ノ 健

はぁ!?

日々ノ 健

なんで俺が...!

ーーー

出たら僕が1日1戦交えてあげるよ

日々ノ 健

な、マジか...

ーーー

僕だって暇なんだからそうなったらお互いにwinwinでしょ?

ーーー

さぁどうする?実力をあそこで示せば僕は君と毎日戦ってあげる。

ーーー

だが出ないならそのままチマチマ鍛えていくしかないよ?

日々ノ 健

.....

ーーー

体育祭に出るかい?それとも...

日々ノ 健

出る

ーーー

日々ノ 健

出て全員ぶっ飛ばせばいいんだろ?余裕だ。

ーーー

随分いい自信じゃないか、

ーーー

あと、条件は本気だよ?

日々ノ 健

サラッと言ったな

日々ノ 健

まぁいい、この際だから本気でやってやる

日々ノ 健

どこまで通用するかも気になるしな

ーーー

是非是非見せてくれ

ーーー

正直君の本気はまだ見たことがないからな。

日々ノ 健

そんな珍しいもんでもないだろ、

ーーー

いいや珍しいよ

ーーー

クラスで底辺だの落ちこぼれだの言われてるが実際の実力を見た者は誰もいない...

ーーー

そんなの、気になるに決まっているだろ?

日々ノ 健

まぁそう聞くと確かにな

ーーー

楽しみにしてるね♪

日々ノ 健

はーいよ

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