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雨のち晴れ

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雨のち晴れ

6 - 雨のち晴れ 6

♥

118

2019年08月04日

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まふまふside

まふまふ

っ………あ、

まふまふ

そらる………さ………

そらるさんは、包帯ぐるぐる巻きで、

酸素マスクみたいなのを付けて、

傷だらけで……

まふまふ

この傷は……

まふまふ

僕がつけたんだっ………

まふまふ

うっ……うう…

まふまふ

ご、ごめんなさい…

まふまふ

そらるさんっ………

僕はゆっくり、 そらるさんに近づいた。

近くで見たら、 ますます痛々しかった。

まふまふ

う、うわああああああああ!!!!

まふまふ

そらるさあああん!!!

まふまふ

いやだ!!!

まふまふ

目を覚まして!!!!

まふまふ

僕のせいだあああ!!!

まふまふ

うわあああ!!!

涙が目からぼろぼろ零れて、 あっという間にそらるさんの姿が見えなくなった。

僕は歌い手だから、喉をいたわらなくちゃいけないけど、

もう、そんなのどうでもいい。

歌い手としての そらるさんが居ないのなら。

そらるさんの声が聞けないのなら。

僕が歌う必要も、

曲を作る必要も、

ない。

僕は、 この罪を償わなくちゃいけない。

そらるさんから、

僕は、人生を奪ったんだ……

まふまふ

ね、ねぇ、そらるさん…?

まふまふ

ぼ、僕が…

まふまふ

死んだら………

まふまふ

そらるさんに、この命、

まふまふ

あげられる………?

まふまふ

ねぇ………

まふまふ

そらるさんの声が聞きたくて……

まふまふ

貴方のようになりたくて……

まふまふ

僕は歌い手になったんですよ……?

まふまふ

貴方がいなきゃ………

まふまふ

っ………

まふまふ

わあああっ!がっ……

まふまふ

ごほっごほっ……

まふまふ

あ…………

口から、血が出た。

まふまふ

はは……

まふまふ

しばらく、歌えないや………

まふまふ

まふまふ

お願い………

まふまふ

僕の命と引き換えでもいいから……

まふまふ

そらるさんの目を覚まして……

居やしない神様に、

僕は祈るしか、無かった。

まふまふ

そらるさんの…………

まふまふ

声が聞きたい………

僕は そらるさんが寝ている ベッドの端っこに突っ伏した。

脱水症状になるんじゃないかなって ぐらい、泣き続けた。

ピンポーン

まただ。

ピンポーン

嫌だ……

ピンポーン

ピンポーン

???

開けろ!!

???

おい!!!

ドンドンドンドンドン!!!

???

居るんだろ!

???

開けろ!!

嫌だ。なんで……

なんで、追いかけてくるの……?

???

開けろ!!

???

開けないんなら、ネットにお前の家晒してやろうか!!!

っ………嫌だ……

ガチャ……

僕はそっと玄関のドアを開けた。

その瞬間。

まふまふ

わぁ?!

外に、引きずり出された。

???

お前なんか!!!

???

価値なんて無いんだよ!!!

殴られて、

蹴られて、

罵倒された。

まふまふ

やだ、止めてっ…

まふまふ

痛いっ!

バシッ

???

お前なんか!

バシッ!

まふまふ

いだっ……痛いっ……

まふまふ

なんで、そんなことするの……

とても痛くて、立ってられない。

僕は地面にうずくまった。

???

おら!

???

何やってんだよ!

???

顔上げろ!!

ドカッ

まふまふ

………い、嫌だ…

まふまふ

誰か……

まふまふ

助けてっ…………

まふまふ

お願い……

まふまふ

そらるさんっ……!

まふまふ

はあっ!!!

勢いよく顔を上げた。

目が覚めた。

目が覚めて初めて、 それが夢だったことに気付いた。

僕はベッドに突っ伏したまま、 眠ってしまったみたいだ。

僕の、昔の出来事の夢。

今でもたまに見る。

忘れたい過去。

現実では、 そらるさんが助けてくれたんだ。

僕はいつも、 そらるさんに助けて貰ってばかりだ。

今回だって………

まふまふ

そらるさん……?

返事はない。

まだ、目が覚めてないんだ………

♪♪~♪♪~

僕のスマホの着信音が聞こえた。

音のした方を見ると、僕のスマホが置いてあった。

まふまふ

あれ?

まふまふ

僕、スマホ持ってきてなかったよね……?

スマホを取ろうと腕を伸ばしたら、

肩から何かが落ちた。

ブランケットだった。

まふまふ

まふまふ

ブランケットなんて、どこから……

スマホの画面を見ると、 天月くんからLINEがきていた。

ー*ー*ー*ー

天月―あまつき―

まふ君起きた?
起きたら連絡してね。

ー*ー*ー*ー

この文が、 1時間置きに送られていた。

僕が起きるのを、 待っててくれたんだ……

ブランケットも、 天月くんなんだろうな……

僕は、LINEを送り返した。

ー*ー*ー*ー

まふまふ

起きたよ。

まふまふ

連絡してくれてありがとう。

まふまふ

ブランケットも。

天月―あまつき―

まふ君、

天月―あまつき―

大丈夫?

天月―あまつき―

具合悪くなったりしたら、
すぐ連絡してね。

まふまふ

うん。

まふまふ

まぁここ病院なんだけどねw

天月―あまつき―

www

天月―あまつき―

僕に連絡するより、早いか!

まふまふ

そうだね。

まふまふ

ほんとに大丈夫だよ。

まふまふ

ありがとう。

天月―あまつき―

どうする?

天月―あまつき―

帰ってくる?

まふまふ

うーん……

まふまふ

もう少し、居たい。

天月―あまつき―

おっけー。

天月―あまつき―

帰る時、また連絡してね。

まふまふ

うん。

まふまふ

それじゃあまた後でね。

天月―あまつき―

うん。待ってるね!

ー*ー*ー*ー

本当に優しいな……天月くん。

まふまふ

そらるさん……

まふまふ

起きてよ。

まふまふ

寝すぎだよ。

まふまふ

皆心配してるよ。

まふまふ

僕らだけじゃない。

まふまふ

リスナーさんも、
Twitter更新してないけど生きてるかなって言ってるよ。

まふまふ

もう僕、目が腫れちゃって、悲しいのに涙も出ないんだよ………

まふまふ

そらるさん、
早くMIXしてくださいよ。

まふまふ

だから、起きて………

まふまふ

待ってますからね……

まふまふ

………………

まふまふ

っていうか、僕も運ばれてきたんですよ?

まふまふ

無傷で。

まふまふ

どう思います?

まふまふ

もうほんとに情けない……

まふまふ

じゃあ僕も病室に戻りますね。

まふまふ

多分、すぐに退院できると思いますけど………

まふまふ

起きたら連絡してくださいよっ!!

泣きたいのを我慢して、そらるさんを見ずに病室を出た。

僕は、

そらるさんの指先が かすかに動いたのを

見逃した。

どうも、お久しぶりです!

ノンカフェインです。

のろのろ更新すぎて、いつもお久しぶりですって言ってる気がします笑

気づいた方もいると思いますが、 アイコン変えました!

慣れないデジタルで描きました。 っていうか、途中で諦めました笑

ノンカフェインは こんなアイコンのやつだな~って覚えてくださるとありがたいです!

もっと早く更新できるように 頑張ります!

ここまで読んでくださって ありがとうございました!

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