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雨のち晴れ

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雨のち晴れ

7 - 雨のち晴れ 最終回

♥

108

2019年08月08日

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まふまふside

まふまふ

先生、

まふまふ

僕、退院……

お医者さん

ちょっと!!!

お医者さん

なんで、
そんなに声が枯れてるの?!

お医者さん

身体だるくないですか?!

まふまふ

え?え?

お医者さん

ちょっと感染症とかが心配なんで、血液検査しましょう!

まふまふ

え、いや、大丈夫……

お医者さん

いーやいやいや!!

お医者さん

万が一です!

お医者さん

こっちに来てください!

まふまふ

えっ、えっあ、わああ!

僕はどこかの診察室に 連れていかれた。

キラリと光る細い針を見て、 僕は抵抗することを諦めた。

あーあ

退院できると思ったのに。

今は感染症とかが 流行っているらしい。

血液検査の 結果が出るまで入院だって。

退院させてもらえなかった。

叫びまくっただけなのにな……

なんか申し訳ないよ……

でも、 そらるさんの傍にいられるから、 いいか……

まふまふ

そらるさん~

まふまふ

まだ寝るんですか~?

まふまふ

起きるんですよね?

まふまふ

一生起きないなんてこと、
無いですよね?

僕はそらるさんのベッドの横の椅子に座った。

まふまふ

そらるさん、事故にあった時、僕に言ったこと覚えてます?

まふまふ

''死ぬなよ''って

まふまふ

言ったんですよ。

まふまふ

あの時は、自分が死にそうだろって思ったんだけど、

まふまふ

今なら、そらるさんの言った意味が分かりますよ。

まふまふ

そらるさんは僕のことを
よく分かってるなぁ……

まふまふ

そんなそらるさんなら、僕が1回で言うこと聞くわけないってことも、分かるでしょ?

まふまふ

だから、もう一度言って?

まふまふ

まふまふ、死ぬなって。

そう言って、そらるさんを覗き込んだ

ら。

そらるさんのまつ毛が少し震えて、

その潤んだ瞳に、僕が映った。

まふまふ

っあ……

まふまふ

そらる………さっ………?

僕は、夢を見ているのだろうか。

そらるさんのまつ毛が、 完全に上に上がる。

澄んだ黒目が少し、動いた。

そらるさんが、

目を覚ましたんだ。

そらる

まふ……?

そらるさんが、優しく、笑った。

そらる

まふまふ……

そらる

''死ぬなよ''

そらる

だろ?

まふまふ

っ………

僕は、涙をこぼすまいと、 唇を噛んだ。

でも、そんなの、 なんの効果も無かった。

そらる

生きてんじゃん。

そらる

偉かったな。

まふまふ

そらるさんっ………

そらるさんが目を覚ます前よりも、 はるかに多い涙が とめどなく溢れる。

まふまふ

そらるさん……

まふまふ

そらるさんっ!

そらるさんの名前しか、出てこない。

そらる

はいはい。

そらる

そらるさんですよ。

そらる

俺さ……

そらる

まふの声、
ずっと聞こえてたんだよ。

そらる

だから、ああ、早く起きなきゃって思ってたんだよ。

そらる

本当にまふまふが死んじゃったら、どうしようって。

そらる

すごい焦った。

そらる

でも、なかなか身体が動かなくて。

まふまふ

っ……そらるさああん!!!

僕はそらるさんに抱きついた。

そらる

ちょ、痛い痛い!!!

そらる

俺、怪我人だぞwww

まふまふ

うううぅっ……

嬉し涙って こんなに止まらないものなんだ。

まふまふ

絶対離してやるもんかっ!

そらる

www

そらる

そんなに泣かれても、
俺、動けないんだけど?

まふまふ

ん?

まふまふ

動く必要、ないでしょ?

そらる

まふまふの背中、
さすってやれないじゃん。

まふまふ

うううぅ~~

そらる

なんで泣くんだよw

まふまふ

こんな時まで
優しくなくていいんだよ~~~

まふまふ

もう!早く治してくださいねっ!

そらる

ふふっ。わかったわかった。

そらる

まふも、喉をいたわれよ!

そらる

声、枯れてる!

まふまふ

はいっ!

まふまふ

気をつけますっ!!!

そらる

よし!

そらる

じゃあお互い、早く退院できるように頑張ろうな。

まふまふ

はいっ!!!

まふまふ

頑張りましょうね!

僕達は、笑いあった。

僕は、人生の中で1番、

幸せだった。

2週間後

そらるさんは、退院した。

僕はやっぱり、 感染症とかじゃ無かったから、 もっとすぐに退院したけど。

栄養偏りすぎだ~って 言われちゃった。

リスナーさん達にもちゃんと話して、

病院から、スマホで配信したりした。

そらるさんは、歌ってみたとか、 ライブとかは、まだ出来ないけど、

もう本当に元気だ。

まふまふ

そらるさん~

そらる

ん?

まふまふ

僕、そらるさんのために、
歌を作ったんですよ!

そらる

え?まじ?

そらる

聞かせてよ。

まふまふ

いいですよ! !

まふまふ

それじゃあ、
そこに座ってください!

そらる

おっけー。

僕はギターを構える。

まふまふ

♪♪~♪

これは、そらるさんのことを考えて、そらるさんのために、創った曲だ。

そらるさんの目をしっかりみて、

''そらるさんの心に'' ''1番に届きますように'' って祈りながら、

そらるさんと約束して、 めっちゃいたわった喉で、

今までの中で1番丁寧に、

歌った。

そらるさんが、目を少し細くする。

そのそらるさんの笑顔が、

僕が今まで見てきた、 どんな笑顔よりも、

綺麗だった。

どうも、ノンカフェインです。

雨のち晴れ、最終回

どうでしたか? 楽しく読んでいただけたでしょうか?

次はなにを書こう……

すーぱーぬこの続き、 読みたいですか?

読みたい方が多ければ、書こうかなと思います。

こんな感じのが読みたい! とか、 この人のお話が読みたい! とかあれば、 遠慮なくコメントしてください!

最後まで読んでくださって、 ありがとうございました!

この作品はいかがでしたか?

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