恋愛禁止のお付き合い

朝日が照らす 綺麗なベッド

俺は、昨日 ほんとに

まろと……

机の上には 手紙が置いてあった

「今までありがと。無理言ってほんまごめんな。」

お前が始めたくせに 振り回しやがって…

「好きだよ」

その言葉は鮮明に 頭に残っている

俺を抱いてるまろは 酷いくらい優しかった

「大丈夫？痛くない？」 「ごめん…ごめんね」

「ないこ…好き…好きだよ」

言われたら萎えるくせに 自分は言うのかよ

やっぱり、最初から おかしかったんだ

急に吐き気に襲われる

これでよかったはずなのに なにがこんなに引っかかるんだよ

酷い顔をしているのは 自分でもわかっている

でも、一体何にこんなに 苦しんでるのか

初兎ちゃんとほとけくんは… 幸せそう

そうだよな 好きって言われたら 嬉しいよな

俺も…嬉しかった 気がする

なんでまた俺は 隠れてるんだ…？

またありもしねぇことを…

また、守ってくれた

俺は何がしたいんだろ 考えれば考えるほど 混乱する

「好きだよ」

その言葉を思い出すと あいつに抱かれたこの体が 少し反応した

あの心地いい感覚が 痛みが、熱が

俺の身体を包んだ

話がなにも頭に入らない

誰もいない隣の席が 酷く寂しく感じた

俺から持ちかけたくせに 俺が振り回して 俺が悲しませて

何度も…困らせた

「好き」 思ってもいない その言葉が嫌いだった。

俺からその言葉を 発することもなかった。

でも…ないこにだけは 「好き」 その言葉を言いたかった

振られてしまったんだから 早く忘れよう

もう一度、欲しくなる前に