君のことをずっと

2年生になって、初めてyanくんと登校した日

yanくんの顔を見て確認する

そう言って私の手をぎゅっと握る

私に向かって笑いかける

手をパッと離される

自分から離してって言ったくせに

いざ離されたら、なんだか寂しい…だなんて…

掲示板に新しいクラスが張り出されていて

必死に自分の名前を探す

yanくんが口を開けて言葉を発した

自分の名前を探すのに必死で

自分のクラスに誰がいるのか見ていなかったから

友達いるか不安だな…

この聞き覚えのある声は

私の目を見て、何か考えたように黙り込んだ後

みんなで自己紹介をしたり

1年間の行事などを先生が話す

今日は初日だから

いつもより帰る時間が早い

jpが私の席まで来て誘ってくれる

チラッと廊下を見ると

yanくんが待ってくれている

私と目が合うと

ニコッと優しく手を振ってくれる

jpの目線が廊下に向く

そっと鞄を持って立ち上がる

jpに手を振ってから

急いでyanくんの元へ駆け寄る

いつも通り2人で手を繋いで、一緒に帰る

yanくんの表情が曇る

まぁ…確かに

離れたくはなかったけど…

指を絡ませて繋いでいる手に力が込められ

驚いて顔をyanくんへ向けると

yanくんと目が合う

ニコッと優しく微笑まられ

ドキッと胸が鳴る

ニヤッとした表情で私にそう尋ねる

恥ずかしくて、顔がどんどん熱くなっていく気がする

繋いでいる手を離されたと思ったら

頬を指先で優しく撫でられる

yanくんにふふっと優しく笑われる

また手を繋がれて指を絡める

今じゃもう当たり前になった、手を繋ぐことも

実はまだ胸がドキドキしてうるさいけど

こっそりとyanくんの横顔を盗み見ると

すぐに気づいて笑顔でそう問いかけてくる

さっきも、寄り道しようとか、いつも私のために色々と考えてくれたり

『可愛い』とか、目を見て伝えてくれたり

yanくんが思ってること、素直に私に全部伝えてくれて

しっかりと、私と向き合ってくれたり

やっぱ、好きだなって