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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

世界が終わる日は、思っていたよりすぐに来た。

花都高校 学食

さっきから学食のモニターでは慌ただしいテレビ局の様子が映されている。

それを横目で見ながらメロンパンを頬張っていると いきなり画面が黄色と黒の【緊急速報】というテロップで覆われる。

アナウンサー『えー…速報です。 先程大西洋沖合に直径8.3kmの隕石が衝突致しました。』

ひっきりなしに鳴り響く電話、警報音、スタッフが大慌てで話す声。

それは現実味を帯びてなくて、ドラマを見てる感覚になった。

隕石が衝突。炎の津波。世界滅亡。タイムリミットは8時間。

作り話かよ。って言葉ばかりテレビから流れてきて、 最近再放送されてた小惑星衝突物のドラマなんじゃないかと疑う。

ふと我に返るとズボンにパンのカスが落ちていた。

プルルル…プルルル…

携帯を取り出して画面を開くとお母さんから電話が来ていた。

拓哉『はい。お母さん何?』

母『あんたニュース見てないんか!?』

拓哉『逆にこんな状態でニュースを見てないアホがどこにおんねん。』

母『見たとしたら落ち着きすぎじゃない!?』

拓哉『びっくりしすぎて逆に落ち着いたかも。』

母『おいおい…すげーな。』

母『まぁあんたこっちも自由にするから。 あんたも自由にしーや。今日しかないねんで。』

拓哉『はいはい。お母さん元気やなぁ。』

母『世界終わる日に悲しんどるバカがどこにおんねん!』

拓哉『ははっ笑。そーやね。お母さん。気をつけてね。』

母『気をつけるも何も。どうせ死ぬからね。』

拓哉『まー確かに。』

母『…あ、やばいやばい!もうちょっとでご飯できるからもう切るなー!!』

拓哉『分かった笑。』

母『あ、そーや、あんた。生まれてきてくれてありがとーな。』

拓哉『お母さんそれはずるいわぁ…笑。』

母『じゃーね。』

拓哉『はーい。』

拓哉『ふぅ…』

このぐちゃぐちゃする気持ちは色んなところを巡っていた。

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