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あぁ、もう死にたい

こんな世界で生きたくない

もう────

加山 恭佳

エミ~!

加山 恭佳

あのねっ、さっき大輔とたくさん喋れたのっ!!

赤沢 エミ

へぇ、良かったね(*^^*)

加山 恭佳

スクショ、欲しいでしょ??www

赤沢 エミ

いいよ、別に

赤沢 エミ

めんどいでしょ?

加山 恭佳

確かに面倒臭いけど送ってあげるよ!!

赤沢 エミ

いいって

加山 恭佳

あ、上手く出来ない...

加山 恭佳

明日学校で教えてあげるね!!

赤沢 エミ

うん

頼んでもないのにワーワーワーワー騒ぎやがって

うるさいんだよ

加山 恭佳

エミは好きな人とかいないの??

赤沢 エミ

私は...

加山 恭佳

あっ、そういえばね!!

加山 恭佳

買いたいものがあるから日曜日付き合って!!

人の話なんか無視する

ワガママで言いたい放題

そんな私たちを見て先生は

加山と赤沢は仲良いな なんて言う

ふざけんなよ

私の我慢で成り立ってる友情なんだから。。

翌日

先生

今日は加山は欠席です

先生

じゃ、1時間目頑張るんだぞー

赤沢 エミ

(恭佳休みなんだ)

赤沢 エミ

(なんか良かったな...)

先生

赤沢

赤沢 エミ

はい

先生

今日加山いなくて大丈夫か?

先生

独りでやってけるか?

赤沢 エミ

......

赤沢 エミ

私は独りなんかじゃありません...

先生

でも加山以外に仲良いやついないじゃないか

先生

強がらずにホントの事言って良いんだぞ?

赤沢 エミ

大丈夫です!!

赤沢 エミ

ほっといてください!!

先生

...そうか

死ね

死ね、死んでしまえ。

何でそんな事言って平気なの?

私はこんなに傷だらけになったのに

お前らは楽しそうに笑ってて。

赤沢 エミ

先生

先生

ん?

赤沢 エミ

私は確かに独りです

先生

そうか、辛いよな

先生

もし先生が手伝えることがあるなr

赤沢 エミ

でも

赤沢 エミ

あなたほど心は腐ってません!!

先生

...えっ

タッタッタッ

先生

ちょっ、何処行くんだ?!

終わり終わり終わり

もうぜーんぶ終わりにするんだ。

キーンコーンカーンコーン

屋上

ガチャン

毎朝毎朝泣いて怒られるのも終わり

加山の言いなりになるのも終わり

自然に流れる涙も終わり

意外と高いんだ

人がいなくなってからにしようかな

私は加山みたいに迷惑かける人間じゃない

赤沢 エミ

ふぅ...

さぁ。

男の子

やめろよ

赤沢 エミ

話しかけないで

男の子

死ぬな

男の子

そんな事するんじゃない

赤沢 エミ

アンタには関係ないっ!!

赤沢 エミ

もう終わりにしたいの

男の子

お前が死んだら悲しむ人がいるんだ

赤沢 エミ

誰も悲しまない

男の子

悲しいよ

男の子

お前の親だって、加山恭佳だって。

赤沢 エミ

親は私の事何も分かってなかった

赤沢 エミ

悲しみなんてしない

男の子

お前のこと、いつも想ってただろ

赤沢 エミ

ならどうしてやすませてくれなかったの?!

男の子

お前に強くなって欲しかったから

赤沢 エミ

赤沢 エミ

...分かったようなこと言わないで

男の子

「あなたが死にたいと思った今日は、昨日死んだ人がどうしても行きたかった今日なんです。」

赤沢 エミ

いきなり何なの

男の子

そういうことだろ

赤沢 エミ

そんなの聞き飽きた

赤沢 エミ

昨日死んだ人だって死にたくて飛び降りたかもしれないでしょ

男の子

...

男の子

そこから飛び降りたらダメだ

赤沢 エミ

そんなの

赤沢 エミ

私の自由だよ

男の子

お前が死んだら俺が悲しい

赤沢 エミ

...は

赤沢 エミ

何言ってんの?

男の子

同じ道、辿るなよ

赤沢 エミ

赤沢 エミ

どういう意味?

男の子

そこに落ちてるの、見てみろよ

赤沢 エミ

...この生徒手帳の事?

男の子

そう

○○中学校 生徒証名証 第1学年 青田 結斗 2000年生まれ

赤沢 エミ

...は?

赤沢 エミ

何、これあんたの?

男の子

そう

赤沢 エミ

印刷ミスされたの?

男の子

違う

男の子

合ってるよ、それで

赤沢 エミ

じゃあ...

赤沢 エミ

本当は高校生ってこと?

男の子

違う

赤沢 エミ

なんなの?

赤沢 エミ

青田 結斗

男の子

俺は死んだ!

彼は弱々しく笑ってそう言った

男の子

別にいじめられてた訳でもない

男の子

でも、もうこの世界で生きてる意味が分からなくなった

赤沢 エミ

...

私の気持ち、分かるんじゃん。

男の子

それで、ここから飛び降りて死んだ。

男の子

終わった、良かった。と思った

男の子

でも、泣いてる親の姿とか、思いつめてる友達の姿とか見えて

男の子

あ、俺何やってんだよ。

男の子

て思った

男の子

だから、死なないで?

赤沢 エミ

...そっ、そんな...

赤沢 エミ

嘘でしょ?騙されないよ?

男の子

嘘じゃない

赤沢 エミ

...

私はフェンスを乗り越えて戻った

男の子

...

男の子

ありがとう

赤沢 エミ

私のセリフだよ...

ただただ涙が溢れてきた

男の子

さよなら。

赤沢 エミ

...さよなら

彼はサーっと消えて

きっと、蒼空へ昇って行った

赤沢 エミ

ありがと...

その後も時々 「あ、死にたい。」 と思うことがあった

そりゃ、生きてりゃ誰でもそう思うよ

でも、この命は宝物

親がくれた、キラキラ輝く宝石なんだ

その宝石が割れてしまったら

きっと

みんな悲しい

自分の宝石は自分のためだけにあるわけじゃない

そう思って、今も生きてる────

読んでくださった方々、ありがとうございました!!!

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