会長、と声をかけてきたときぜんぶ、もう気づいてしまった
陽会長
そう、思ってしまった
ずっとこの子の成長を望んでいたはずなのに
俺がいなくても心からの友達と過ごせるようにと
陽会長
知りたくなかった
ほんとは俺だけしかいない、可哀想な月ちゃんでいてほしかったのかもしれない
陽会長
陽会長
月ちゃんに握られたお守りが目に映る
なくしたのかと思っていたそれは、やっぱり俺の前に現れる
陽会長
陽会長
月
桃尾くん
牧原さん
陽会長
ドアの前に、ひとりの女の子が立っていた
桃尾くん
牧原さん
牧原さん
桃尾くん
ドアの隙間から盗み見えたせんぱいと会長の表情
嫌だな、と思った
桃尾くん
桃尾くん
思わず開ききった扉に、身を委ねた
月
月
透明感のある後輩ちゃん
月
透明感のある後輩ちゃん
月
月
陽会長
月
月
河本くん
散沢副会長
陽会長
陽会長
散沢副会長
河本くん
月
桃尾くん
牧原さん
月
散沢副会長
牧原さん
牧原さん
月
陽会長
桃尾くん
散沢副会長
ガタリと席を立って、みんなが帰る準備を始める
月
月
牧原さん
月
牧原さん
月
牧原さん
牧原さん
河本くん
桃尾くん
桃尾くん
散沢副会長
帰ろうとしていた副会長が足を止め、振り返る
月
散沢副会長
怪訝そうに眉をひそめると、副会長は部室を出た
牧原さん
月
月
いつもならこういうとき笑ってる陽くんはそこにいなくて
桃尾くん
月
桃尾くん
桃尾くん
月
月
桃尾くん
月
月
桃尾くん
桃尾くん
桃尾くん
月
桃尾くん
月
月
せんぱいっ!
月
思い出したその面影をなぞらえる
月
桃尾くん
月
桃尾くん
桃尾くんが寂しそうに笑ったとき、わたしにはある記憶が蘇った
コメント
6件
陽センパイの“月さんに自分だけを信じて見て欲しい”って気持ちと“月さんには心から信用出来る友達がいて欲しい(前に進んで欲しい)”って気持ちが複雑に混じり合ってしまうほど月さんのことを凄く大切に思ってるんだろうな、って伝わってくる……🥲🥲 え、生徒会の1年生も個性強くない……??というか生徒会顔も個性も強すぎでは……?? 牧原さんは自分より可愛い子が苦手…なのかな……?
桃尾くん、やっぱ知り合いだったのかー!!おもしろいです!