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待ちに待った体育祭
みんなの興奮が伝わってくる
その中で1人
違う意味で興奮していた阿呆がいた
武庵
(血を吸わせて下さい！)
武庵
あぁ、そんなこと言えるわけない
武庵
だめだぁぁぁ
そう、何を隠そう
彼はヴァンパイアの血を引く高校生
武庵くんである
朱音
武庵くん！
朱音
頑張ろうね！
朱音
体育祭！！！
朱音
みんな今まで練習してきたんだから、絶対勝てるよ！
武庵
(はぁ、愛おしい)
武庵
頑張ろうね！！！朱音さん！
武庵
(危ないところだった、、、)
武庵
(なんて悪魔的なんだ)
武庵
(あの笑顔には適わない)
朱音
リレーの走者アンカーだったよね？武庵くん
武庵
そうだよ
朱音
私その前だからちゃんと受け取ってねー！
武庵
(絶対成功させる！！)
武庵
うん！頑張るよ
パァン！！
乾いた銃声で一斉にスタートする
武庵
(きたきた、)
武庵
(もうちょっとだ！頑張れ朱音さん)
武庵
(ああー！)
バトンタッチ寸前で盛大に朱音はコケてしまった
武庵
心配しないで
武庵
任せてよ
武庵くん
彼はヴァンパイアの子孫
運動神経は抜群にいいのだ！
武庵
はぁはぁはぁ、なんとか1位
朱音
ありがとうね！
朱音
コケちゃったのに1位なんて笑
朱音
さすが、武庵くんだよっ！！
武庵
(あなたの笑顔のためなら！！)
武庵
いやいやー、怪我が軽くてよかったよー
武庵
(だめだ、もう告白しよう)
武庵
朱音さん！話があるので、放課後屋上に来てくれますか？
朱音
わかった
朱音
片付け終わり次第いくねっ！
時は放課後
武庵
来てくれてありがとう
朱音
話ってなに？
武庵
えーっと、
武庵
そのーー、、
この瞬間、
彼の目には映ってしまった
朱音さんの血が滴る膝小僧が
武庵
(だめだっ！欲望にのまれるな！)
武庵
(言うんだ！！)
武庵
(正直な気持ちを！)
武庵
武庵
君の血を吸わせて下さい！！！
朱音
へっ？
そう、
彼はヴァンパイアの子孫
本番に弱いのである！
愛すべき現代のヴァンパイアに幸あれ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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