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過去が少しずつわかっていくの超わくわくする☆
始.
彼が目を瞑った事を確認して
俺は近づく。
yan
ur
ur
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パッと見た感じ 大丈夫に見える。
分解されてる訳でも無いし、 関節が変な方向に 曲がってる訳でも無い。
でも、……
彼は頭を強く打っていて、
そこから流れる血液を見るだけで
痛いくらいに 彼の苦しみがわかった。
俺は君と八月に 出会った時から死んでいる。
火事なんかじゃない。
ur
ur
俺、実は
お前のこと、 ずっと殺したかったんだ。
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──────夏──────
ミーンミンミンミン
ミーンミンミンミン
ur
ur
耳障りな音が頭に響く。
ur
ur
死んだんじゃ、
もしかして生きていた?
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
スッ
ur
俺は、通りすがりの人の 肩を叩いた、
はずだった。
俺の指先は滑稽にも
肩を叩くどころか、 触れることも許されなかった。
ur
ur
それだけじゃなかった。
その人には、
声すら届いていなかった。
ur
ur
ur
ほんと……羨ましい。
彼が。
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小6のとき、
俺は自殺した。
キーンコーンカーンコーン
ガラララララララ
コツコツコツコツ
ur
<運動場行こーぜ!!
<ドッジやりたーい!!
<早くコート取りに行かないと!!
<え!僕も行きたい!!
<いいよ、行こ!!
学園、初等部。
休み時間になると いつも騒がしくなる。
楽しそうな声で。
偶に喧嘩の声や、 先生の声も聞こえるけど、w
なぁ、うりも運動場行こーぜ!!
ur
ur
ur
最近それ多いよなーー、
そんな忙しいのか?
ur
……そっかー、まぁ、頑張れ!
ur
ところでうりって なんの係、入ってたっけ?
ur
ur
ur
タッタッタッ、
<黒田くん!廊下は走らない!!
ur
これが俺の休み時間。
ほんとは俺は、 忙しい係になんて入ってない。
『音楽係』という、 イベントがある日に ラジオで音楽を流すだけ。
イベント前日以外は忙しくない。
ただ、俺には行く所があった。
友達にも何があるかは 言えない場所。
騒がしい廊下。
でも、近づけば近づくほど 聞こえてくる。
楽しそうな声に紛れる
君の苦しそうな声。
赤城
赤城
赤城
ur
俺は耳を塞いで 窓を見る。
しばらくすると、 数人が小走りする足音が聞こえる。
その足音が遠ざかるのを 聴覚で確認する。
その合図で俺は振り返って、
ドアを開ける。
赤城
赤城
ur
そこにはいつも 泣いてる君がいた
いじめで。
NEXTepisode⇒Heart.1,000