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同期のゲスナーから報告が入った。
こんッこんッ
かいざー
がちゃっ
ねす
かいざー
その一言で、カイザーの空気が変わった。
かいざー
カイザーの声は、いつもより静かだった。
ねす
少しの間沈黙が続いた。
広い部屋。二つの呼吸音だけが、微かに響く。
かいざー
ほんの一瞬だけ
カイザーの口元が緩んだ。
それは笑みにも見えたし、
歪みにも見えた。
かいざー
ねす
かいざー
その一言で全てが決まった。
僕は理解していた。
厭。
してしまっていた。
これは、ただの“戦闘”なのでは無いのだと。
ねす
思わず溢してしまった言葉に
カイザーは一言も答えなかった。
でもただ一つだけ。
一言だけ、
小さく、呟いた。
かいざー
ねす
表情は背後を向いているせいで全く見えない。
だけど
カイザーの、その声は
どこか、
祈りに近いように感じた。