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ななもり。
ふふっ！
ジェル
できた？
ななもり。
できた！
ジェル
どれどれ
ジェル
病気が治りますようにか...
ななもり。
俺絶対治すんだよ
ななもり。
俺がいなくなったら寂しいでしょ...
ジェル
大丈夫だよ
ななもり。
ううん...嘘ついてる
ジェル
寂しい...かも
ななもり。
ｺﾞﾎｺﾞﾎ...
ジェル
なーくん...
ななもり。
俺は大丈夫だから
わかっていたはずなのに...
なーくんがいつかは消えること...
ななもり。
始まりがあるから終わりもあるんだよ...ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ジェル
なーくん...
ななもり。
いつかまた会おうね...
ななもり。
ちょっとの間だけ...バイバイだよ
ジェル
絶対死なせたりしないから！
ななもり。
ありがとう...
やせ細った手を持ち俺は神に願った...
ジェル
お願い...
ジェル
七夕やろ...ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ジェル
1つくらい願い叶えたってや！
ななもり。
ｺﾞﾎｺﾞﾎ...
ジェル
ｯ...！
ななもり。
Zzz… _(*´﹃｀*_ )_
ジェル
嘘やろ...
ジェル
なーくん...起きてや！
ななもり。
んぅ...やーだ
ジェル
体調は？
ななもり。
元気だよ？
ジェル
ちょっと色々見るな？
ななもり。
うん...
なーくんの体は前よりはるかに
良くなっていたのは事実だった
ジェル
なんで...
ななもり。
どうしたの？
ジェル
なーくんこのままなら
ジェル
退院出来るかもしれん
ななもり。
ほんとに！？
ジェル
うん
ななもり。
やったー！
ななもり。
織姫と彦星が俺を救ったんだ！
ジェル
こんなんありえん...
なーくんの病気の回復は異常だった
1日寝ただけで
病気がとても良くなっていた...
ジェル
ありがとう...ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
なーくんが退院したのは
次の年の春だった
きっとなーくんが七夕のお願いに
あのことを書いていなかったら
この桜も一人で見ていただろう
ななもり。
ジェルくん！
ジェル
またな
ななもり。
そんな悲しそうな顔しないで！
ななもり。
最後は笑顔！
ジェル
ﾆｺｯ...！
ななもり。
ひきつりすぎ！
ななもり。
まだ時間あるから！
ジェル
なーくんが助かって本当に良かった
ジェル
またいつでも来てな
ななもり。
ジェルくん...ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ジェル
最後は笑顔なんやろ？
ななもり。
そうだね！ﾆｺｯ
さとみ
なな！
ななもり。
兄ちゃん！
ななもり。
行くね
ジェル
愛してるよ...
ジェル
なーくんと過した日々忘れへんからな
ななもり。
俺も！絶対忘れない！
さとみ
ありがとうございました
ジェル
こちらこそありがとうございました
ななもり。
じゃあね
さとみ
失礼しました
ジェル
バイバイ...
始まりがあるから終わりもあって
咲き誇ったさくらも永遠ではなくて
出会いがあるから別れもあって
答えのない問題にずっと悩んでる...
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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