しばらくしてまた
手紙のお返しが届いた
こんにちは。橙々絵兎です。 お手紙のお返しありがとうございます! まさか未来の方とは思いませんでした。まだ理解が追いついていないですけど、 これからたくさんお手紙のやり取りをしたいです! どうかお願いいたします。
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
俺と絵兎さんは
2人だけの__
秘密の手紙のやり取りを始めた
俺は学校で嫌なことがあった時でも
1日のひとつの楽しみとして手紙を書いている
そのうちに
いつしか恋心が芽生え始めていた
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
俺たちは手紙を書いているうちに
住んでいる場所まで特定できてしまうほど
情報を教えあった
俺の時代にはこんなものがあるよ、こんな暮らしをしてるよ、みたいに
日常であったことを教え合うようになった
その時間はとても幸せだった
しかし俺は気づいてしまった
彼女の住んでいる場所にもうすぐ__
大災害が来ることに。
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
2ヶ月の時が経った
災害の日から手紙は途絶えた
彼女は無事なのだろうか
ちゃんと逃げれているのだろうか
俺は心配で心配で仕方なくて
1ヶ月はなかなか寝れない日が続いた
赫居 柚杏
赫居 柚杏
1年後
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
俺は絵兎の存在を
忘れてしまうようになった
赫居 柚杏
赫居 柚杏
俺はいつもの週間だったポストを見ることを
やめてしまった
俺を思い出してくれる瞬間も
俺が絵兎を思い出す瞬間も
もう無かったりして___
そう思った
赫居 柚杏
俺は外に出た
たまたま郵便が来ていたのでポストを見ようとした
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
『赫居 柚杏様宛』と書いているその字は
どこか見覚えのある
懐かしくて
愛おしくて
待ち焦がれていたような字だった
赫居 柚杏
赫居 柚杏
少しだけ手紙を出した
そこには誰からか書いてある名前
その名前を見た瞬間
涙が溢れ出た
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
赫居 柚杏
そんな祝福を抱きながら見た手紙の内容は______
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