サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
にゃぽん
ちょー普通の月曜の朝
友達に会えるのはいいんだけど、だからってこのだるさは相殺されない
日帝
日帝
にゃぽん
機嫌が良さそうなお父さんにいってきますをして、私は家を出た
にゃぽん
にゃぽん
家が学区内のギリギリで、私は学校のみんなよりすこーしだけ早く出る
エスティちゃんやベラとは家の方向も全く違うので、登校は1人きりだ
近所のおじさんのチャリの音とか、よく知らないけど毎朝わんこの散歩をしてるお姉さんとか
1人きりだから、登下校はどれだけ新しい発見があるかで楽しさが決まる
今日はいつも下ろしてるお姉さんがポニテだった
にゃぽん
お花っていいよね、見てると癒されるもん
にゃぽん
この前はお兄ちゃんと無茶したことについてお説教したけど、本当は平和主義なこと、私知ってるよ
そんな感じでゆったり進んでいたら、なんかやな予感がした
時計を見てみると、結構やばめな時間
にゃぽん
仕方ない、今日はダッシュで近道に行くことにします!プランBってやつ!
にゃぽん
ちゃんとしたルートではないけど、この人通りが少ない道は近道だ
ほんの数分だけでも、私の遅刻しそうな運命は大きく変わる
だって30分遅刻とかよりは、10分の方がまだマシでしょ?
それに残り1分だとしても、校門を潜ればこっちの勝ちなんだから
にゃぽん
にゃぽん
道路に落書きがあった
こんにちは
ここはあまり知らないけど、アスファルトは遊び道具になるもんね
子供がチョークとか白い石とかで書いたのかな
にゃぽん
観察しようとしたところを速攻やめて、にゃぽちゃんは再びダッシュしたのでありました
にゃぽん
先生
にゃぽん
にゃぽん
なんの変哲もない火曜日
昨日は遅刻しかけてベラたちに笑われたので、今日はもう少し早く出ることにした
日帝
日帝
にゃぽん
にゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
我が家はお魚が大好物なので、もちろん魚が出る頻度は高い
中でもお刺身はお父さんが好きなので、週に2回は食べていると思う
あったかくなってくると、焼くより生の方が美味しいんだよね〜
あ、お姉さんハーフアップになってる
せっかくだから、昨日の落書きを確かめるついでに近道まで来た
にゃぽん
あした、くもり
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
踏まないように端を通って、私は軽やかな足取りで学校へ向かった
翌日
にゃぽん
にゃぽん
日本
のんびりスマホを見ていると、まだ出社していない脱社畜お兄ちゃんがいた
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
にゃぽん
ねことかうさぎとか、思いつくだけ書いて楽しかったなぁ
にゃぽん
日本
日本
にゃぽん
そうして何があるか予想しながら、あの近道まで辿り着いた
にゃぽん
まっさらなアスファルトには、文字も絵も何もなかった
にゃぽん
帰りも見て行こうと決めて、私はさっさと学校まで歩いた
あれから数日が経ったけれど、その間に何かが書かれることはなかった
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
最近あった面白いことといえば、お姉さんに彼氏ができたとか
おじさんの毛根が後退してたとか
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
にゃぽん
ふと時計を見てみると、私も登校時間が近づいていた
にゃぽん
日本
日本・にゃぽん
日帝
日本
日本
にゃぽん
にゃぽん
日帝
はにかむお父さんを見て幸せになった後、私たち兄妹は家を出た
にゃぽん
お兄ちゃんと別れ、最近ずっと通っているあの近道に着くと、今日は文字が書いてあった
にゃぽん
こっせつ、りとあにあ
にゃぽん
リトアニアとはエスティちゃんのお兄さんで、ベラや私より一つ年上の子だ
本人曰く不幸体質だそうで、昔から怪我が多いと言っていた
にゃぽん
いくら近道とはいえ、学校まではまだ遠い
そもそも、ここは私以外通る子なんていないはずだ
リトアニアくんが住んでいる家は真反対
あまりに不自然で、信憑性もないけど…
私はどこか、胸騒ぎがした
あの落書きを見た日、別に何か事件が起こるわけでもなく、ただ平凡に終わった
名前があったのは気味が悪かったけど、そんなに都合良く骨折するわけないよね
ベラルーシ
にゃぽん
ベラルーシ
にゃぽん
ベラルーシ
私はドキッとした
あの道路に書かれていることは、書かれた翌日に現実になる
思えばあの天気のことだって、翌日に起きたこと
これは予言なのか、はたまた翌日の運命を決められるのか…
ベラルーシ
にゃぽん
にゃぽん
ベラルーシ
エスティちゃんを気にしているけど、ベラはベラで相当落ち込んでいるみたい
当然だよね、兄妹が怪我しちゃったんだもん…
それも骨折だなんて大怪我、心配しない方がおかしい
にゃぽん
にゃぽん
ベラルーシ
ベラルーシ
ベラルーシ
…ちょっと心配して損したかも
そんな会話をした帰り、私は実験してみることにした
にゃぽん
早速石を拾ってきてガリガリ書いてみた
にゃぽん
にゃぽん
石をその辺りに放って、私は家に帰った
…まあそんなことで治るわけもなく
その落書きは数日おきに続いた
そこで、書かれていた内容と日付、天気などをまとめていると、あることに気がついた
・落書きは次の日の予言である ・晴れの日に書かれるが、晴れたからと書かれるわけではない ・帰りには消えていて、朝にしか現れない
そして今のところ、人に危害を加えたのは骨折の予言のみということ
私は怖さ半分、楽しさ半分の気持ちになっていた
そんなある日、こんなことが書かれていた
◯よ、し
◯代とは、近所のおばあちゃんのお名前だ
にゃぽん
にゃぽん
今までのことからして、当たる確率は高いだろう
これが当たったら…
にゃぽん
にゃぽん
だけど、次の日の夜、◯代さんは病院に運ばれて…
そのまま、亡くなってしまった
私は悪くない…と思う
だけど、罪悪感が拭えなかった
にゃぽん
もう通らなきゃいいのに、私は日課となってしまった落書き調査をやめることはなかった
だって近道だし
にゃぽん
にゃぽん
つぎは、おまえ
にゃぽん
◯代さんが亡くなった直後にこれってことは…
にゃぽん
にゃぽん
今日から明日まで、ぜっったいに家から出ないようにしなくちゃ…
まだ死にたくないもん!!
にゃぽん
日帝
家に帰ると、居間で本を読んでいたお父さんと鉢合わせた
にゃぽん
日帝
にゃぽん
口ではそんなことを言うのに、私は生きた心地が全くしなかった
あの予言の威力を知っているから、急な余命宣告に焦ることしかできない
日帝
日帝
にゃぽん
にゃぽん
布団にくるまって、明日のことを考えてみる
にゃぽん
にゃぽん
コンコンコン
日帝
にゃぽん
にゃぽん
お父さんが一緒なら、怖くないかも!
にゃぽん
日帝
結局、私は死ぬことはなかった
怖くてお父さんと寝たけど、何も起こらない
翌日も
その次の日も
私は死ぬことはなかった
でも、なんとなくやな予感がするから
にゃぽん
ナチ
コメント
4件
にゃぽんを危険にしてまで日帝が欲しいか、、、
最後がまさかのナチが出てくるなんて……全部ナチだったの!?めちゃくちゃドキドキした…書くの上手すぎるよ