次の急行の電車が来て、また人がたくさん降りてくる。
俺は腕時計を見て
五十嵐 爽太
時間大丈夫なの?
と訊くと、彼女は俺の時計を覗き込んだ。
多田 志保
私、遅刻ばっかりしちゃうんですけど、今日は大丈夫です
五十嵐 爽太
今日みたいなことしてるから遅刻するんだろ
多田 志保
でも、私がいなかったら
多田 志保
あなたが私と同じことしていたと思いますよ
五十嵐 爽太
…しねぇよ
俺の何を知ってるんだ。
俺をいい人だと勘違いしてるけど、全然いい人じゃないんだから。
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