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コメント
28件
やばい…! 表現の仕方が…!
……ううん? メシアの記憶が消されてるんか……なるほど……あぁ推しがどんどんと))))))))
エーミールside
次の祝福は…
恵みの陽光… でしたっけ……?
鬱先生
コネシマ
鬱先生
コネシマ
相変わらずあの兄弟は仲がええなぁ…
ロボロ
グルッペン
しばらく歩いていると、グルッペンの言う通り 『祝福』に辿り着いた
シャオロン
エーミール
エーミールが扉に入ろうとしたとき
エーミール
コネシマがエーミールの前に立ちはだかった
エーミール
鬱先生
鬱はコネシマに近付く
しかしコネシマは…
コネシマ
コネシマは手を伸ばし、鬱の頭を撫でようとした
鬱先生
鬱先生
え…? 今、なんて……
するとコネシマは、取ってやったと言わんばかりの声と表情で
コネシマ
コネシマ
と、ありったけの声で言った
鬱先生
その言葉を聞いた鬱は、次の『祝福』があるであろう方向へと
悔しげな顔をして走っていった
エーミール
さっきのあの発言からして…
大先生は最初から狙ってたんか…?
それじゃ、みんなも……?
気付けば、『祝福』への扉は閉まっていた
コネシマside
コネシマ
目の前には黄色に輝く『恵みの陽光』がある
コネシマ
ははっ、とコネシマの乾いた笑いが部屋に響き渡る
…それじゃ、ちょっと早くいってアイツを待つか……
そして、コネシマは『祝福』へと触れる
すると、『祝福』は眩しく光り出した
その眩しさは、目を開けるのが精一杯なほどだ
コネシマ
しかし、『祝福』はそれだけでは収まらず まさます眩しさを増す
すると、部屋にあるもの全てがみるみる乾いていく
それは、コネシマも例外ではないわけで
コネシマ
…『祝福』ってこんなに苦しいんや……
身体が乾いていく刹那、そんなことを考えていた
コネシマ
…あぁ、死ぬ直前ってこんなに冷静なんか
コネシマ
鬱先生side
鬱先生
全速力で走ったから疲れた……
でも、そんなこと言ってられない
遠くから走ってくる足音が聞こえる
鬱先生
僕が失敗したらみんなのが無駄になってまう……!
鬱は決心し、扉へと飛び込んだ
扉の内部
扉の中は暗く、『祝福』のほのかな光が 唯一の明かりだった
鬱先生
…怖い
でも……
鬱先生
鬱は震える手で『祝福』に触れる
途端に辺りは真っ暗の闇になった
ひっ…怖、い……
鬱先生
鬱は恐怖で必死に叫ぶ
が、
もう自分の声も聞こえない
自分が今声を出しているのか、 どこを向いているのかさえ分からない
それがさらに鬱の恐怖心を煽った
嫌や…! 助けてや!
みんな…!!
鬱は恐怖と不安で暴れる
しかし、闇の中に囚われている鬱には もう何が何だか分からなくなっていた
…時間が経つにつれて鬱の動きは鈍くなっていく……
…みんな……
僕、もう頑張ったやろ…?
早く…早く僕も逝かせてくれや……
その時、鬱には大好きな兄のコネシマが見えた
コネシマ
しっ、ま……?
僕…僕は頑張ったで…しっま?
コネシマ
なぁしっま、ぼくもつれてってくれや
コネシマ
コネシマ
コネシマ… は鬱に手を差し伸べる
鬱はそのコネシマの手を掴む
コネシマ
おん…
闇に囚われていた鬱は、ようやく解放された
見えていた兄が本物でも、鬱の心が魅せた幻だったとしても…
エーミールside
……閉まってる
一同は鬱を追って『安息の闇』の扉の前まで辿り着いた
しかし、その扉は固く閉ざされている
…選ばれたのは私やのに……
エーミール
ショッピ
ショッピは扉を見つめてそう呟く
エーミール
チーノ
エーミール
エーミールが質問をすると、その場の空気が固まった
シャオロン
チーノ
ショッピ
エーミール
…きっとそうや
あの4人にたまたま魔が差しただけや…
エーミール
エーミール
グルッペン
ショッピ
エーミール
扉の中で、土色でありながらも美しい『祝福』が輝いている
エーミール
…早く祝福を受け取ろう
エーミールが『祝福』へと足を進めたとき
シャオロン
シャオロンの声が響く
え…? どうして今……??
…もしかして……?
嫌な予感が横切るが、とりあえず シャオロンの呼び掛けに応える
エーミール
シャオロン
シャオロン
エーミール
シャオロン
エーミール
まさか、シャオロンさんも__
途端にシャオロンは、『祝福』へと足を進めた
エーミール
エーミールはシャオロンに駆け寄る
シャオロン
エーミール
エーミールが問いかけると、シャオロンの足が止まった
シャオロン
エーミール
シャオロン
エーミール
シャオロン
シャオロン
シャオロンはそう言って言葉を繋げた
シャオロン
シャオロン
シャオロン
シャオロンのその言葉に、エーミールは一瞬固まってしまう
エーミール
どうして…?
…やって、祝福はメシア"だけ"が賜う栄光の、はず…
シャオロン
シャオロン
エーミール
確かに小さい頃から本は読んでいた
もちろん祝福やメシアのことについても…
でも… 祝福に触れてはいけないなん_
エーミール
本について思い出そうとしたとき、突如頭痛に襲われた
チーノ
エーミール
シャオロン
シャオロン
いつの間にか扉の前まで歩いていたシャオロンは、 扉の中へと足を踏み入れた
石の扉は音を立てて閉じ始める
しかしそんなことよりも、エーミールには 今1番『祝福』についてのことが気になっていた
祝福に触れてはいけない…?
エーミール
ロボロ
エーミール
ショッピ
どうやら考え事をしている内に閉まっていたらしい
エーミール
シャオロンside
『祝福』ねぇ…
シャオロン
…あー、見てるだけで腹たってくるわ
みんなも待ってるやろし、俺もいくか…
シャオロン
シャオロンはそう呟いて『祝福』に触れた
すると、床が音を立てて開き始めた
シャオロン
シャオロンは、その開いた床に呑み込まれるように落ちていった
…結構なスピードで落ちてくなぁ
シャオロン
そんなどうでもいいことを考えている間にも どんどん落ちていく
……最期くらい笑ってたかったのになぁ
シャオロン
シャオロンの目からは、今までの 思い出が映し出された涙が溢れ出てくる
シャオロン
シャオロン
シャオロンの意識はそこで途切れ、床は徐々に閉じていった
エーミールside
祝福についてのことが、思い出せそうで思いだせない…
エーミール
チーノ
チーノ
…確かにそういう時もあるなぁ……
エーミール
しばらく歩くと、扉が少しずつ見えてきた
ロボロ
グルッペン
…あれ、そういえば
エーミールは突然立ち止まる
グルッペン
エーミール
エーミール
エーミール
ショッピ
ショッピ
ショッピ
エーミール
そういうことなら分からなくもない……
チーノ
扉の中には黄色く輝く『祝福』がある
エーミール
エーミールは扉へと足を進める
が
先程のシャオロンの言葉が頭に木霊し、 足が止まってしまう
シャオロン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペンはその呼び掛けに答えず、 黙々と扉へと歩き出す
エーミール
エーミール
エーミールはグルッペンを追いかけようとしたが、 足が動かない
エーミール
グルッペン
鼻歌を歌いながら、グルッペンは扉へと入っていく
グルッペン
グルッペンのその言葉を最後に扉は閉まり始める
…シャオロンさんは触れたらあかんって言っとった……
だけどどうして…?
エーミール
エーミールは疑問符を浮かべながら閉まる扉を見つめた
チーノ
ロボロ
ロボロ
エーミール
なんか… みんなの様子がちょっとずつ……
エーミールは少し違和感を覚えていた
グルッペンside
グルッペン
あの3人なら安心だ…
…それに
前回この塔に登った"アイツ"も待っててくれてるやろし……
そしてグルッペンは『祝福』へと触れた
すると天井付近に真っ黒な雲が発生した
その雲から雷の音が聞こえてくる
グルッペン
その瞬間、グルッペンの金色の髪を目掛けて雷が落ちる
グルッペン
グルッペンの意識は今にも途切れそうだ
……これが… 俺の役割や
最期にグルッペンは、そんなことを考えていた
エーミールside
エーミール
エーミール
エーミール
チーノ
エーミール
エーミール
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
チーノ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
ロボロはそう言い残して『祝福』へと駆ける
エーミール
ロボロ
またしても扉は、音を立てて閉じ始める
ショッピ
チーノ
石の扉は完全に閉じてしまった
ショッピ
ショッピ
チーノ
2人が焦っている理由は分からないが、 エーミールは次の『祝福』へ向かった方が良いと判断した
エーミール
ロボロside
ロボロ
頼れる後輩たちのことや… 上手くやってくれるはず
ロボロ
俺もみんなんとこいきたいし……
ロボロは少し震えながらも『祝福』へと触れた
すると、少しずつ風が吹いてきた
その風はだんだんと鋭くなっていき…
ロボロ
どんどんロボロの身体を切っていく
ロボロ
風は休む暇なく切っていき、風の量も増していく
ロボロ
これじゃアイツらに会った時に笑われるな…w
そんなことを考えている間にも、風の量は増えていく
ロボロ
これならあっちでも楽しく話せそうや…w
…しばらくすると風は無くなり、そこには 誰かが居た形跡しか残っていなかった