白來の瞳に自分が映る
不安で揺れた、 情けない表情
雪
雪
雪
白來
雪
雪
白來
白來
雪
白來
白來
白來
雪
白來の瞳に映った己が揺れる
そして
強く目の前の肩を抱き締めた
白來
雪
雪
雪
雪
雪
雪
雪
ツゥ、と 白來の頬を雫が伝う
それは紫陽花から零れた 朝露のようで
とても美しかった
雪
雪
白來
雪
白來
白來
白來
雪
白來
白來
白來
白來
あはは、と笑う白來につられて
軽く微笑んだ
雪
雪
白來
そうは言っても 照れくささからか
白來は下を向く
その白い顎を
指で捕えて
カクン、と上に向ければ
サッとその頬に紅が走った
唇が雪のそれで塞がれ
思わず目を見開いた
白來
相変わらず流れ込んでくる 雪の呪力は心地好くて
でもそれだけじゃなくて
舌を絡め取られ
そこから微弱な熱が 身体中に溶けていく
雪
白來
漏れる吐息に かまう暇などなく
熱と心地好さと 安心感に包まれて
ゆっくりと目を閉じた
目を閉じて しがみついてきた白來を
支えるようにして
歯列をなぞり、擽る
白來
長かったか、トントンと 胸を叩かれ
慌てて唇を離した
雪
白來
2人の間を糸が伝う
それが光を受けて キラリと瞬いた
雪
雪
白來
強く抱きつかれる
白來の体温が温かい
雪
そっと、 その柔らかな髪を撫でる
それから 髪の間から飛び出す耳に
軽く口付けを落とした
白來
白來
雪
雪
白來
雪
白來
白來
雪
雪
気付けば
頭1つ分下の白來を 強く
強く抱き締めていた
その頃
森の奥深くで1人の青年が 旅に出ようとしていた
???
その青年は 右目に傷があり
先の方が赤い猫っ毛を 弄ぶと
目の前に並ぶ狐たちへ 不敵な笑みを向けた
???
???
狐
???
狐
狐
???
???
???
狐
狐
???
狐
???
???
???
狐
???
狐
???
???
狐
???
???
???
???
狐
???
???
???
???
???
狐
???
???
狐
元気良く返事した その狐の頭を撫でて
青年は狐たちに背を向けて 1歩歩き出した
???
第13話 【一生全部】
続く
コメント
7件
ききき、きすが…すごい…っっっ たまらん……!、!💕 いつも読んでます!!!! 毎話最後にあるシーンが謎すぎてコメできてないんですけど、(今回キスのことを書きたくてコメしました、最後のシーンは謎すぎて触れられないんです💦)最終話になったら分かるんですよね!!! 次回も楽しみにしてます!!✨✨
追いついた〜!!!!✨ いやめっちゃ夢中になって読み進めたわ…書籍化まだっすか?(( やっぱ天才だあゆちゃん…話も尊いし書き方も綺麗なのにそれだけじゃなくてちゃんと伏線も作り込まれてて回収されてるし、もうなんかうんすごい(足りない語彙力)