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都内 公園
夕陽が差す公園
モデルのように細い体型の女性は、 ひとり、公園のベンチに座った。
小学生A
小学生B
ショートバッグの中から小さな水筒を取り出し、公園で遊ぶ小学生達を眺めながらスマホを弄る。
警察官
葉村 笠奈
横から話し掛けてきたのは、 若い警察官だった。
警察官
葉村 笠奈
警察官
警察官
命懸けの人狼ゲーム。
噂は前々からあった。
年を重ねるたびに消える高校生たちの数が増えてきていて、日本のニュースでも大々的に放送されている。
葉村 笠奈
警察官
警察官はそう言うと、 軽くお辞儀をして去って行った。
やっと静かになった。
風が吹き、 ショートボブの毛先がひらひらと舞う。
小学生A
小学生B
楽しそうに遊ぶ小学生たちを眺めながら、 ため息を吐く。
――死にたい。
切実にそう思っていた。
普通の家庭に生まれて、
普通に生活して、
普通の高校を卒業し、
普通に大学を卒業した。
人並みに友人もいて、人並みに恋人もいた。
全てが、普通。 全てが、人並み。
人並みって……何だっけ。
都内某所 午後16時48分
そっと、目を開ける。
白い天井に、 オレンジ色の夕陽が差している。
まるで、最近公園で黄昏ていた時から、 日が経っていないみたい。
ゆっくりと顔を横に倒すと、 椅子の脚と向こう側には大きな窓が見えた。
窓の向こうには木々が広がっている。
ピーーーッ
淵後 竜吾
ごんっ!
山端 昴
私は、ゆっくりと身体を起こす。
すると、向こう側で私を見て、 にやにやと笑う男が座っていた。
男はボロボロの服を着ていて、 ボサボサの髪だった。
その男は、私のタイトスカートの脚を見ている……睨み返すと男は立ち上がる
五十嵐 庸一
男はこっちに向かって歩いてくる……
そう思ったら、私の横を通り過ぎていった
私も、ゆっくりと立ち上がった。
淵後 竜吾
叫ぶ男の、手の甲は赤く染まっていた。
首輪からも、赤い液体が下へと流れていて、 タンクトップの胸元に付着していた。
湯野田 留衣斗
淵後 竜吾
彼の知り合いなのか、 黒髪短髪の青年が突然歩み寄る。
彼もまた黒いシャツ姿に 紺色のズボンを履いていた。
湯野田 留衣斗
キョロキョロと見渡す彼。
そんな彼と、目が合った。
湯野田 留衣斗
ブゥン!
ブラウン管テレビ