夏休みに突入した。
あれから心は晴れないままで、 ベッドから天井を見上げる。
○○
毎日毎日やることがなくてダラダラ。
貴久と顔を合わせにくいから沙紀の家にも行くことが出来ない。
○○
ため息ばっかの自分が嫌。
こんなうじうじした自分は嫌だから、 どうにかして現状を打破したい。 でも打つ手はない 自分が一体どうしたいのか。 それも分からない。 自分が何に落ち込んでいるのかも…
てかこの部屋暑すぎじゃない……?
私の部屋は蒸し風呂状態で、 とてもじゃないけどここには居られない。 だから、思いきって出掛けることにした。 公園につくと、小学生の男の子達が、 バスケをして遊んでいた。
この暑さの中、汗だくになりながら、 一生懸命ボールを追っていて。 でも、表情はキラキラ。 貴久もあんな顔でバスケをしていた…。
楽しそうにボールを追って、 バスケが好きなことが全身から滲み出ていた。今頃何しているのかな。 ちゃんと部活行っているのかな。
貴久のことが気になって仕方ない。
どうして?なんて聞かれても、分かんない。
ただ貴久のことが気になる。それだけ。
涼むために寄ったコンビニでアイスを買い、 思いきって沙紀の家に訪れた。
アポ無しで訪問した私を迎えてくれたのは美人の沙紀と貴久のお母さん。
○○
おばさん
今日は夜まで帰らないのよ。
でも、貴久が居るから、上がって!
おばさんが私の腕を引いて家の中に入れてく れる。
○○
おばさん
ちょうど今スイカ食べる所だから!
○○
リビングに貴久がいたら気まずすぎる
おばさん
ずっと部屋にこもってるのよね。
私が聞いても何も言わないし、
少し心配なのよねぇ……
笑顔が曇ったお母さん。
おばさん
でも、
○○ちゃんが来てくれたら安心ね!
貴久、○○ちゃんには心を開いてるからね!!
○○
私に心を開いてるだなんて、とんでもない。
積極的なおばさんの誘いを断ることができず、私はリビングにお邪魔させてもらうことに なった。
おばさん
そう言っておばさんは立ち上がって、 リビングを、出ていこうとした。
ど、どうしよう。
会うのが気まづいなんて言えるわけがない。
考え込んでいる間にも、 おばさんは貴久を呼ぶ。
おばさん
って言う余計な一言を添えて。 だけど、私が来ていることを知ったら貴久は下には降りてこない。 だから、これで良かったのかもしれない。
去年の夏は、貴久と沙紀と、並んで食べたスイカ。庭で花火したり、宿題をしたり。
懐かしいなぁ。
増田
おばさん
せっかく○○ちゃんが来てるんだから、スイカだけ食べてったらどう?
増田
急いでるからもう行く。
廊下からはおばさんと貴久の会話。
おばさん
増田
おばさん
増田
廊下からは貴久とおばさんの会話。
面倒くさそうな貴久と心配そうなおばさん。
そして、貴久は家を出た。
ドアが閉まると共に私の心も痛くなった。
貴久が1度も顔を見せてくれなかった。
こんなことは初めて。
分かってる。
これが私が望んだ結果なんだ。
でも、ものすごく寂しい。
貴久と話せなくなってから心にぽっかり空いた穴はどんどん大きくなっていく。
つづく…







