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なんで学校に来ないの?
みんな待ってるよ
心配してるよ
早くおいでよ
よくゆうよね…そんなこと
翠
翠
大人のくせに
そんな大人がいるから…
子供が生きずらい世界になるんだよ
翠
生きたくない…
母
翠
翠
父
翠
家にもいたくない…
弟
翠
言い返せない自分が憎い
翠
翠
楽しそうに話してる家族をよそに
私は家を出た
翠
どんどん見えてくる学校から目を背け
自分と同じように学校へ向かう人
はたまた会社へ向かうスーツを着た人
みんなはどんなことを思っているんだろう
そんなことを考えてるうちにもう学校に着いていた…
翠
でももう引き返せない
私は1つ息を吐き教室へ向かった
廊下まで響き渡る声
がらがら(ドアあける音)
さっきまで聞こえてた声がピタッとやんだ
翠
誰も返してくれない
冷たい目で見つめられる
先生
生徒
先生
翠
やだ
ここにいたくない
抜け出したい
私は朝の会が終わった瞬間教室をでた
翠
翠
屋上
もう死にたい
でも飛び降りるなんて出来なかった
私はポケットに手を入れカミソリを出した
そして…
勢いよく手首を何度も何度も切った
流れ落ちる血
涙が止まらなかった
切れた傷口を見てスっと溜まってたものが消えたかのように
楽になった
それがいつの間にか癖になって何度もしていた
翠
それも切ったあとはなんでこんなことをしたのかちゃんと覚えてなかった
翠
私は傷口を抑え教室へ帰った
生徒
生徒
翠
切った後なら何を言われても平気だった
だけど…
いつからかヒートアップして
生徒
生徒
家でも同じようなことゆわれていた
母
父
ねぇ…お母さん私って…ごめんね…お母さん…生まれてきて
ねぇ…神様もう死なせてください
切っても切っても溜まってたものが取れなくなって
痛くて苦しくて
胸を掴むと
涙がボロボロこぼれ落ちて
心の傷はもう治らなかった
私の体は傷だらけ
でも心の傷はひらいたまま
いつになっても開いたままだった
だからね
私…もう決めたんだ
もう怖くない
だから…
私は死にます
この世の中から世界からおさらばします
神様…ごめんなさい
命を粗末にして
ごめんなさい…
私は空を見上げ
手を広げた
そして目を瞑り体を前へおとした
ドンッ(落ちる音)
周りの人
周りの人
誰かが叫ぶ声
どんどんとおくなっていく
もし…あの時誰かがいたら
1人でも支えになってくれる人がいたら
見て見ぬふりをする人がいなかったら
先生が生徒の1人や2人が注意でもしてたら声をかけていたら
なにかが変わったのかもしれない
でも…そんな勇気なんてなくて
きっと…自分が同じ立場ならそうだったかもしれない
だけど…少しの勇気で誰かが助かることだってある…
もし周りに同じような人がいたら声をかけてあげて
注意してあげて欲しい
後悔する前に…
翠
心の傷は…1人じゃ直せないから