タッタッタッ……

ガラガラガラガラ……

少し前に慎太郎から、

佐久間が目を覚ましたと聞いた。

俺が勢いよくドアを開けると、

そこには全員が揃っていた。

髙地side

8日目のゲーム。

ついに後3日でゲームが終わる。

ゲームの間は、

とにかく建物内を回って

手がかりを探すしかない。

慎太郎は俺たちを殺さない。

死ぬ危険性がないとはいえ、

急にこんなことを言うのは、

不自然でしかなかった。

阿部ちゃんにそう促された俺は、

分かれて行動することにした。

そしてそのまま、

ピーンポーンパーンポーン……

ゲーム終了のチャイムが鳴った。

阿部ちゃんは、

帰ってこなかった。

8日目　死者0人

ゲームが終わった俺は、

医務室前の廊下を歩いていた。

スタッ……スタッ……スタッ……

ドア越しから聞こえる佐久間の声に

俺は足を止めた。

病室に入ると、

前よりも元気の無い佐久間が

俺を出迎えた。