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嬉しいお言葉ありがとうございます💓
以外なラストに驚きましたがめっちゃ面白かったです!
予想外笑面白かったです!
カンカンカンカン
毎朝通る踏切
毎夜通る踏切
遮断機が上がると同時に
東と西に分断された人々が行き交い交じり合う。
雪
雪
メイ子
雪
メイ子
雪
メイ子
メイ子
メイ子
半年前
“踏切なんかなきゃいい”
そう呟いていたメイ子が
その踏切で死んだ。
夜中、コンビニにジュースを買いに出かけた途中での出来事だった。
雪の親友メイ子はたったの17歳。
高校2年生の若さで逝ってしまった。
お母さん
雪
お母さん
雪
お母さん
お母さん
雪
お母さん
お母さん
雪
雪
お母さん
お母さん
雪
雪
雪は毎朝メイ子が亡くなった踏切を渡って登校する。
迂回する道がないのだから、仕方がなしに通る。
嫌でも通る。
毎月12日
メイ子の命日なると、必ず誰かが弔い花をお供えしていた。
ユウヤ
ユウヤ
校門前で登校してきた生徒を捕まえていたのは
学年一の秀才吉岡ユウヤだ。
ユウヤが何やらチラシを配っていた。
ユウヤ
ユウヤ
雪
そう思いつつ雪はチラシを受け取った。
雪
雪
ぐぅー
タイミングよく雪の腹の虫が鳴った。
ユウヤ
雪
雪
ユウヤ
翌朝
ユウヤ
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
雪
ユウヤ
学食に30人くらいの生徒がバラバラと座っている。
そのほとんどが男子生徒だ。
雪
雪
雪
雪
カナ
スマホに没頭するカナは顔を上げることなく返事をする。
雪
雪
雪
雪
雪
雪
雪は食べ終わると席を立った。
ユウヤ
雪
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤはニヤリと笑う
雪
雪
気持ちが弾む。
弾んだと同時に
メイ子への罪悪感が募る。
三日後
雪はふたたび学食を訪れた。
ユウヤ
学食前に募金箱が設置されていた。
ユウヤ
雪
チャリン
チャリン
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
二日目も同じ席
雪
カナも同じ席。
そしてスマホの世界に生きている。
カナ
カナ
帰り際
雪
ユウヤ
雪
雪
雪
雪
雪
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
放課後
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
翌週から朝メシサークルは本格的にスタートした。
火、金の週二回。朝7時から8時の間に行われた。
メンバーは5人。松田、原、そして携帯に没頭していたカナも加わった。
一月後
カナ
雪
カナ
カナ
カナ
雪
松田
カナ
原
カナ
雪
カナ
カナ
カナ
雪
雪
カナ
松田
原
雪
カナ
雪
雪
カナ
放課後
朝メシサークルのメンバーは校長室に呼ばれた。
校長
校長
校長
校長
ユウヤ
ユウヤ
校長
えっ?
ユウヤ以外、メンバー全員の開いた口が塞がらなかった。
ユウヤ
ユウヤ
校長
校長
校長
帰り道
雪
ユウヤ
ユウヤ
カナ
原
松田
松田
松田
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
松田
カナは雪にこっそり耳打ちをした。
吉岡はサイコパスだと。
だからウソの罪悪はないのだと。
雪
ユウヤ
ユウヤ
雪
これもウソ?
松田
松田
原
ユウヤ
ユウヤ
かくしてユウヤの始めた朝メシサークルは、あっさり終わりを告げた。
ふたたび代わり映えのない日常がやってきた。
雪にとって学校は以前よりも、さらに魅了のないものになった。
サークルはなくなっても松田と原の二人は、お互いを助け合っている。
カナは以前のようにスマホの世界に舞い戻った。
ユウヤは姿を見せない。
きっと新たな挑戦を見つけたのだろう。
そして雪──
雪は
メイ子が忘れられないでいる。
*
今月もメイ子の命日を迎えた。
夜中、雪はこっそり家を抜け出した。
カンカンカンカン
電車が通り過ぎる。
雪
遮断機が上がる。
踏切の途中で雪はふと立ち止まる。
ここで無二の友を失った。
雪
雪
雪
カンカンカンカン
カンカンカンカン
雪
遮断機がおりる。
最終電車は行ったはず。
なのに
プオンと警笛──
?
気づくと線路脇に飛ばされていた。
雪
ユウヤ
えっ?
雪
線路の中に花束が散っていた。
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪は絶句した。
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪はさっとユウヤに抱きついた。
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
雪
雪
雪
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ
ユウヤ