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曲パロ 『絶対敵対メチャキライヤー』
ありす
他の生徒よりも早く登校し、先生が朝配るであろう配布物を抱えながら自分の教室へ向かう
学級委員長として任された仕事
配布物をクラスの教卓に置き、職員室にいる先生に授業で不安な所を聞きに行こうと 廊下を歩いていた
すると後ろから聞き覚えのある声がした
私が何回言っても聞く耳を持たず、勉強も真面目にやらないような男の子
仲間に加わらず、かと言って一匹狼とは言えないような子
しいな黄昏
朝、たまたま会った同じクラスの奴と話しながら廊下を歩いていると よく知る後ろ姿があった
しいな黄昏
しいな黄昏
は?え、分かった
先程まで一緒にいた奴を置いて俺は走り出す
少し前を歩く優等生ちゃんの横を
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
ありす
廊下を全力でダッシュし私の横を通る
ありす
声は届いてるはずなのに止まる気配がしない、私のよく知る男の子 黄昏
ありす
何とか追いつき彼のカバンの紐を引っ張る
彼は私の方を振り返り、目はこちらに向けずそっぽを見ながら言う
しいな黄昏
しいな黄昏
しいな黄昏
しいな黄昏
しいな黄昏
黙っていればぺらぺらと腹が立ってくるような言葉を繋いでいく
ありす
ありす
しいな黄昏
にやにやしながら手で銃の形を作り自分の両耳に突き付け、
しいな黄昏
いや、ほんと
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
ありす
ありす
ありす
しいな黄昏
自分のが上だ、って言って競って
またギラギラと目を光らせ相手に勝てる部分を探してる
つまらない理科の授業中、髪をいじりながら隣のありすに視線を移す
必死に話聞いてノートとって、一体なんの為になるのやら
勉強ばっかして優等生ちゃんなくせに荒々しくて、まるでド勤勉真面目ヤクザ
しいな黄昏
キレすぎだろ
しいな黄昏
しいな黄昏
しいな黄昏
しいな黄昏
隣から声が聞こえ、そちらを見る
髪をいじりながら椅子の前足を浮かせ、全く授業を聞いていない
あー、ほらまたやってる
またルール破ってる
ありす
全く学習してないようで
ありす
ありす
しいな黄昏
『親』を出し少し煽ってみると、すぐに顔を赤くし目を合わせてくる
しいな黄昏
ありす
そう言い舌をべーっと出してから、もう一度授業を受けはじめた
授業が終わって休み時間になった瞬間、俺は席を立ちありすの方へと向かった
しいな黄昏
ありす
お互い嫌い嫌いって言い合ってるくせに、
ありす
しいな黄昏
怒っちゃいるけど笑顔は隠せない
ありす
しいな黄昏
絶対仲良くしないって言って睨んで、
しいな黄昏
ありす
またゲラゲラとお互い笑い合う
早く来いよあーり!
待ってよしーなー!
早くクレープ食い行くぞー!
うんっ!
あんなに仲良くしてたのに、今はお互い正反対な存在になっちゃって
だけど他人のフリするほど仲が悪くなった訳じゃなくて
ただ2人共相手に構って欲しくて嫌な態度ばっかとって、気付いたらどっちも追いつけないような存在になった
私は黄昏に、黄昏は私に追いつけなくて
いつの間にか嫌いだと言い合うようになった
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
ありす
ありす
ありすの右側にある柱には [廊下は走らない!] という文字と共に可愛らしいイラストが描かれているポスターが貼られていた
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
ありす
ありす
今まで俯いていたありすが隣にはられているポスターを剥がし、ぐしゃっと丸め込む
それをビリビリに破いて上に投げると同時に顔を上げた
その顔は、とても懐かしく思えるような 久しぶりに見る顔だった
しいな黄昏
この学校にあるありったけのもの全部巻き込んで、ドタバタと黄昏を追いかける
しいな黄昏
破壊、転倒の繰り返しで非行に走ってはめちゃくちゃ
もう一切のものは見ないで1つの敵と戦うのだ!
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
ありす
気付いたら黄昏も私も笑っていて
2人で笑い合いながら走るこの光景は小学生の時を思い出させてくれた
ありす
しいな黄昏
嫌いだって言い合って笑いあって
こらお前達!!止まれ!!!!
それで2人して制裁食らって、
喧嘩か?!早くお互い謝ってそんなくだらない事終わらせろ!! 仲直りだ!
しいな黄昏
ありす
『『あぁ?!/ヤクザ?!』』
仲直りって言った5秒後には、またいつも通りメラメラと仲良く喧嘩の再会をした
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
ありす