テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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悩み解決部

第3話 - 第3話｢佐々木花｣

2024年12月27日

#学校

#部活

#悩み

#微ホラー

たまそらね

第3話｢佐々木花｣

花

｢ねー、だからさー！｣

花

｢あんた『悩み解決部』の人でしょー！｣

らむね

｢わー、わー、もう、うるさいなー！｣

花

あたしは花。今噂の『悩み解決部』の人を見つけたから、ダル絡みしてるところ。

花

友達数人を連れてこの子を囲んでる。

花

｢ねー、なんで逃げんのさー！｣

らむね

｢うるさいからだよっ！！｣

花

ウケる。めっちゃ嫌がってる。

花

あっ、走り出しちゃった！

花

｢ねえ！逃げられるよー！｣

友達1

｢やばいやばい！｣

友達2

｢追いかけちゃう？｣

花

｢んー、まあいーや。｣

花

｢あとで話にいくわ｣

友達1

｢おけまる〜｣

花

そう。私には悩みがあるのだ。

花

これを解決してもらいたい。さて、どこに行っちゃったのかな。

花

｢あった、、、｣

花

『悩み解決部』活動中！とかかれた紙がドアに貼られている。この中にさっきの子がいるに違いない。

花

｢お邪魔します、、、｣

らむね

｢うわっ！さっきの人じゃーん！｣

花

｢えっと、、、さっきはごめんなさい｣

花

｢その、、、悩みがあってきました｣

らむね

｢、、、なんかさっきと人違わない？｣

花

｢さ、さっきの悪かったって言ってるでしょ｣

花

｢いいから話を聞いてよ！｣

らむね

｢わぁ、ワガママな子〜……｣

花

｢うるさいわね！｣

らむね

｢はいはい。で、悩みは何？｣

花

｢あー、あのさ｣

花

｢ネコ、探して欲しいんだよね｣

らむね

｢ネコぉ？｣

花

｢そう。ネコ。｣

らむね

｢飼い猫？｣

花

｢違う、遊び相手。ほら、こんな感じの｣

花

そう言って私は黒猫が写っている写真を見せた。

らむね

｢ふーん、わかったー｣

花

｢……ほんとにそんなんで見つけられんの？｣

らむね

｢うん！少なくともキミよりは早く見つけられると思うな〜｣

花

｢はぁ？｣

らむね

｢あ、ゴメンゴメン！ついつい〜☆｣

花

｢何コイツ…。まあいいや、頼んだわよ。｣

花

バン！！
わざとでかい音がなるように扉を閉めた。最初見た時は弱そうだったのに…。なんだか鼻につくやつ。

らむねは花の後ろ姿を見て、にやりと笑い、何やら資料を探し始めた。

花

見つかったと連絡が入ったのはそれから2日後のことだった。

花

私はその間暇だった。退屈な日を2日も過ごしたなんて、今までの生活からだと有り得ない。

花

あー、早く遊び相手に会えないかな。

らむね

｢おっまた〜｣

花

｢見つかったの？早く寄越して。｣

らむね

｢うん！いいよ｣

らむね

｢はい、どーぞ！｣

花

｢どーも。｣

にゃーん

花

このネコ、初めて見る人のこと警戒しないのかな。なんか、やたらと懐かれてる気がする。

花

｢お代とかはいいの？｣

らむね

｢いいよいいよ！これからもらうから｣

花

｢え？｣

花

そう言った時に、もうあの子の姿は無かった。

花

｢はぁ、なんなの、アイツ。｣

花

｢ただいまー｣

にゃーん

花

さてと、始めるか

花

私は強引にネコを掴んで、壁に叩きつけた。

花

私は親に殴られている。その苛立ちをネコにぶつけるのが私の日課だ。

花

｢おらぁ！！ムカつくんだよ！！｣

花

こうして何回もネコを叩きつけてるうちに、とあることに気づいた。

花

｢なんで、鳴かないの…？｣

花

部屋に入ってからまだ1回しか鳴いていない。私は恐る恐るネコの顔を覗き込んだ。

花

するとネコは私に飛びかかってきた。

花

｢きゃあああ？！｣

花

顔、体、足…。色んなところを引っかかれて私は今血だらけだ。

花

｢痛い、痛い！！！やめてよ！！｣

花

するとどこからか、イタズラな声がした。

らむね

｢えへへ、やめないよ？｣

花

｢アイツ、、、、、！｣

花

ネコがひっかく手を止めたのは私の目を引っ掻いてからだった。

花

｢ぎゃああああああああああ｣

花

ネコは血だらけな私を見て、あの子みたいな顔で笑った。

花

｢……ふざけんな…。｣

花

ネコはそれを聞いて満足気にどこかへ行ってしまった。

花

それはそうと、引っかかれたところがとても痛い。いっぱい血が出てるからか頭もクラクラしてきた。

花

お父さんとお母さん、助けに来てくれるかな……。

ニュースキャスター｢．．．で、女子高校生が血だらけで…………命に別状は無いようです。｣

らむね

｢ふーん……｣

らむね

｢死ななかったかぁ。今までに遊ばれたネコちゃん達が可哀想だよぉ。｣

らむね

｢……にしてもボク、ネコにもなれちゃうんだぁ。ちょっと驚いたなぁ。｣

らむね

ほんと、落ち着かない学校だなぁ。こんなんで大丈夫なのかなぁ？まぁでも、ボクはマイペースでやっていこーっと。それに

らむね

｢俺の目的の達成はなっていない……｣

悩み解決部

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たまそらね

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