※三途女体化注意 シリーズ全体で見ればメインは蘭春 (竜春・ココ春要素かなり含まれます) 最終的に甘々に落ち着きます
三途
事務室いっぱいに三途の盛大な溜息が響き渡る。
九井
三途
九井
三途
九井
三途
三途
三途
九井
九井
三途
三途
九井
三途と九井は関東卍會の頃からの腐れ縁もあり、何気とても仲が良かった。
三途
九井
九井
三途
三途
九井
三途
九井
三途
三途
九井
今まで一時も手を止めなかった九井が仕事の手を止め顔を上げる。
九井
心配になり三途をじっと見つめてみるとただでさえ華奢な腕が心なしか更に細くなっている気がする。
三途
三途
そう言って三途がへらりと笑う。
九井
「お前、大丈夫な訳ないだろ。そうやってお前が笑うのは大丈夫じゃないときだけだろう。」
そんな言葉が喉まで出掛かり咄嗟に嚥下する。
三途は人に甘えたい癖に自分の不調を相手に知られることを極端に怖がる節がある。
三途
三途
九井
三途
身体の不調なんて全く感じさせない顔で三途はニシシと笑ってみせる。
そういうことをするから、放って置けなくなる。
九井
三途
三途
九井
三途
三途は何かを思い出したかのように、デスクの中を漁り始める。
三途
三途
三途
三途
そういって三途が取り出したのはアイマスクだった。
三途
三途
三途
思わず手を出した九井の手のひらにしゃらりと音を立ててアイマスクが置かれる。
九井
三途
三途
九井
九井
三途
三途
九井
三途
三途
三途
九井
九井
三途
三途
九井
三途
九井
九井
三途
三途のバランスの良い背中が事務室のドアの向こうへと消えていった。
九井
九井は梵天管轄の病院に三途名義で予約を入れ、その日は三途に仕事が回らないよう仕事の割り振りを調整し直した。机の上には膨大な資料の山が未だ残ったままだった。
三途
三途
三途
三途と蘭は付き合っていた。
梵天唯一の女である春千夜はマイキーと九井以外にはずっとそのことを隠していたが、
ずっと憧れていた蘭からの告白により、3、4ヶ月前に幹部内で公表したばかりである。
蘭は三途が男だと思い告白したため、驚きつつも
元々ノンケであったので素直に喜んでいた。
明司は妹に彼氏ができたショックで崩れ落ち
望月は蘭と春千夜という信じられないコンビであることに生命の危機を感じフリーズした。
九井は仕事に追われそれどころではなく、
マイキーは相変わらずだった。
素直に祝ってくれたのは竜胆と鶴蝶だけだったが、幹部の皆ははなんだかんだ言いつつも二人を祝福してくれた。
故に、三途は今幸福の絶頂であった。
三途
三途
既に同棲を始めている三途と蘭の家の近くにはまだ生きている商店街があった。
知る人ぞ知る穴場だが、質の良い老舗揃いであるためまだまだ活気を保っていた。
三途
三途
三途
三途
三途
三途が大きなビニール袋とエコバッグを両手にぶら下げてフラフラと歩く。
三途
三途
三途
三途
突如として三途が膝から崩れ落ちる。
三途
震える腕で買ったものだけはゆっくりと地面に下ろすと頭を抱えるようにして突っ伏した。
三途
同時に吐き気も込み上げた咄嗟に口を抑える。
三途
起き上がれない、
頭が割れる様に痛い。
三途
三途
しばらくのあいだ、蹲ってじっとしているとだんだん痛みにも慣れ始め
未だとんでもなく痛いが若干は動けるようになった。
三途
家はまだここから4、5分歩いたところにある。
普段であれば短く思える距離だが今は一歩を踏み出すのも辛い。
三途
今三途が歩いているのは「緑に囲まれた家」をモチーフとして立てられた高層ビル街前の遊歩道である。
だがここは六本木。
一つ隣の通りへ行けばそこはもうショーウィンドウの立ち並ぶ煌びやかな大通りなのだ。
三途
三途
荒い息を繰り返しながらビルとビルの隙間の路地裏へと入っていく。
だんだんと三途の目にカラフルな色が飛び込むようになり
商業ビルから発せられる宣伝の文句が耳に流れ込む。
三途
それらが更に三途の不調を助長させ、気分は最悪だ。
やっと、大通りまで出ることができる。
今まで目に余り光を入れたくなくて伏せがちに歩いていたが、タクシーを呼ぼうと顔を上げる。
三途
三途
その瞬間
三途の目に飛び込んできたのは
三途の知ない女の腰に手を回し
うっとりとその女を見つめながら楽しそうに歩く
蘭の姿だった。
Special thanks
レン💊(女)さん
コメント
3件
神✨待って春千夜がバチクソ心配なんやけど!!!てか有り難うございます!!!!✨続き楽しみです頑張って下さい!!!!