ドオオオオ!!!
うわぁぁぁっ!!!
突然大爆発が巻き起こった。俺…ミスターレッドは共に生み出された爆風によって空中に飛んでしまった
もちろん、弟のブルーも。
コアを出してとりあえずは……と思った途端にこれだ。はぁ、SP戦はいつだって気が抜けないな
レッド
レッド
ブルー
レッド
ブルー
ブルーが言っていることもあながち間違いではない。何メートルもあるSPが、どんどん小さくなっている
当たり前すぎるが、自分達が上空へ行っているからだ
この風が収まったら、どうなるか想像するのは容易い
───一発で粉々に砕ける、とね。
そんな事を考えていた。 その時
ギュン!!!
レッド
ブルー
風の動きが急激に変わった。右へ左へ、上へ下へ。
風に逆らえぬ二人は、上空でつられるままに風に遊ばれていた
それだけならまだ良かったが…… レッドの体に、影が重なった。振り向くと、黒い壁が後方に迫っているようだった
ふざけるな!と言わんばかりに見開かれたレッドの目
レッド
ドオオン!!
レッド
ブルー
ドオオン!!
二人共強く、突然と現れた壁に体をぶつけてしまい、余程固いのか苦しげな表情を見せる
痛みが全身に駆け巡ったかと思えば、すぐさま風で引き剥がされ、ジェットコースターの様に左へ右へ。
ブルー
レッドは目まぐるしい風の中でも何とか首を縦に振った
ブルー
レッド
ブルー
ギュン!!
今度は上に風が進み、同じく二人も上へ…そして黒い壁へと、体当することを選ばざるを得なかった
ブルー
ドオオン!!
風圧でのめり込みそうだ。だった二発で足に血が滲んだ。
かと思えば───
ヒュッ
レッド
レッド
レッド
叫んだって足掻いたって意味は無い。風がいきなり切れたら、次は下の壁へ……
風切り音が聞こえる位に落下するスピードが速いことが分かる。____という事は
ドオオオン!!!
ブルー
レッド
先程の圧とは桁違いの威力が二人に襲いかかった
下手な爆弾を喰らうよりも、これが一番痛いかもしれない
激しい痛みが全身を襲ったと思えば、またすぐに風が巻き起こり、上の壁へと____
またまた激しすぎる痛みが体に響き渡ったと思えば____ その繰り返しが何度も、何度も。
五往復ほど繰り返されただろうか。本人達からすれば…途方もなく辛い時間だった事だろう
…まず、時間のことを考えられる余裕があったのだろうか。
気付けば体の至る所から赤き血が吹き上がり、白目を向きかけていた
早く終われ…速く終われ…と心の中で半永久的にこだまする
そして。ようやく。
悪夢の風が止んだ
レッド
ブルー
ブルー
そんな事を言い合いながら、耳にひしひし来る風切り音。
……ん?”風切り音”____?
レッド
ドオオオン!!
落下していたことを忘れていた。レッドの言葉がなかったら、見事に命を失っていた事だろう
レッド
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
ここまでで1.5秒
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
ドオオオン!!
ブルーが生み出したフカフカで雪がクッションをつくり、無理矢理そこに落下したという訳だ
こんな時に水バケツでもあればよかったが、仮にあったとしても、風で全て吹き飛ばされている事だろう
レッド
ブルー
ブルー
深呼吸してブルーは言うと、ほぼ目の前に佇むSPを見上げる。
完全には出し切れていなかったコアだが、今はひょこりと浮き出ている状態になっていた
ブルー
ブルー
レッド
レッド
レッド
ブルー
レッド
ブルー
いそいそとブルーの弓に、本来なら矢の通る場所にナイフを通す
レッドが念じると勢い良く燃え盛る炎がナイフを包み込んだ。 そして、弓にも冷え切った氷山の如く冷たい氷が現れた。
ブルー
グイッとブルーが弓を手前に引くと、ナイフの周りに徐々に冷気がまとわりついていく
でも、ナイフの炎は消えそうにない。と言うか、お互いの力を高め合っている様に思えた
ブルーの顔は、真剣そのものだった。レッドも息を呑んで見守る
レッド
ブルー
何を言っているか分からず、とりあえず頷くブルー。でも、腕は確実に弓を引いている
兄の言っていたことが分かったのは、また後の話。
───冷静に考えたら、悩む問題でもなかった話かもしれないが。
レッド
ごぉぉおお!!🔥
ミスターレッドは必死に戦い続けていた。それは…視界の端で、SPから肉弾が放たれている事に気が付いたからだ
踏ん張っているブルーを邪魔させてはいけない。____とにかく止めなければ
十分に溜まる、その時まで。
レッド
レッド
レッド
赤い髪が炎のごとく揺らいだ。 両手に燃い【アカイ】丸い塊を浮かばせる
レッド
ビュン!!
鎌のような黒い物を、レッドは次々撃ち落としていく
──────右端の方で、紫色の光が溜まっている事を、まだ知らなかった───
コメント
5件
レッド君!?一体何を!?てか最後の紫色の光とか絶対危ないじゃん!? レッド君……どうか……どうか気づいてよ……寂しがり屋で怖がりな唯一の弟をひとりにしないで上げてよ……ね? ブルー君を守るのはよく分かるけど……それに命まで賭けて、ブルー君を一人にしちゃったら……本末転倒でしょ?ねぇ!? 毎回展開が凄すぎます……!
えぇ?!最後の紫色の光?ぜっっっっったいレッド撃ち抜いてくる奴じゃん…今度の話がめちゃきになる… レッドとブルーの新☆合体技めっちゃ凄そう!リーブの表現が凄すぎて情景が頭の中に浮かんできてドキドキしてたー! 前回ブルーが首にかかっている鍵と南京錠のネックレス?を握りしめたって書いてたから…レッドもしかしたら☆になる?!続き…楽しみだな
続きが気になる