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そして、痛い足を引きずりながら向かった先は、
あの日、飛び出したいねと笑い合った屋上
みなも
夢果
夢果
夢果
みなも
みなも
夢果
みなも
夢果
夢果
みなも
みなも
夢果
夢果
夢果
みなも
そして、二人で飛んだ
一瞬でもう手の届かないところまで落ちていく
二人、手を取り合いながら、空を飛んだ
飛んだんだ
この狭い世界から抜け出すために、
外の世界に、出られるように
階段の時よりも長い浮遊感を覚える
それでも、確かに、確実に、
"終わり"は近づいてくる
そして強い衝撃を感じ、
私たちはアスファルトにキスをした
痛いとかそんなことを感じる前に、
先に意識を失ってしまったようだ
みなも
夢果
みなも
みなも
夢果
みなも
みなも
一瞬夢果が、あのクラスメイトに見えた
みなも
夢果
一定間隔で鳴り響く電子音
そして見慣れぬ白い天井とカーテン
そして働く痛覚
みなもの母
みなも
そう、終わりなんて来なかった
生きて、しまったんだ
抜け出せなかったんだ
確かに飛んだはずなのに…
みなも
みなも
体のあちこちが痛かった
息をするのも、苦しいくらいに…
病院の先生
病院の先生
病院の先生
みなも
みなも
みなも
みなもの母
みなも
みなも
そして医師に残酷な一言を告げられた
病院の先生
みなも
みなも
みなも
みなもの母
そう、それはとても残酷な現実
私だけが、
私だけが、生き残ってしまったのだ
そして、あの暑い夏の日から、3か月が経っていた
医師には、生きていることが奇跡、とか言われた
私の心には、全く響かなかった
それからは、長い治療とリハビリ生活が待っていた
体のあちこちが折れていて、とても大変な日々を送った
それでも、私がどれだけ生きても、もうあの子が帰ってくることはない
そんな日々が辛くて辛くて、仕方がなかった
みなも
みなも
夢果の母
みなも
みなも
夢果の母
夢果の母
夢果の母
夢果の母
夢果の母
みなも
そしてやっぱり、私だけが生き残ってしまったという罪悪感は拭えず、
何度も死を考えた
ゆめかを追いたかった
それでも、止められたのは、
ゆめかとのあの日々があったから
辛いことばかりだったけど、
ゆめかといられて、幸せだったんだ
それから私は学校を転校した
それでもしばらくは通うことができず、不登校状態
そして、前の学校の先生やいじめてきたクラスメイトはみな退学や謹慎処分や懲戒処分等が行われたらしい
それでも、もう、あの子は帰ってこない
それでも、あの子の笑顔を忘れることはできず、
私は今日を息をしている
どうか、あの子が幸せでいれてますように
そんな祈りを添えて
ープシュケーの祈りー