那余
(あ……)
那余
(尊君だ)
尊
那余
(話しかけたい……でも……)
姫拉楽
尊く~んっ❤️
姫拉楽
一緒に帰ろぉ!
尊
またお前かよ……
姫拉楽
いいじゃん!
姫拉楽、尊のこと好きなんだから~✨
姫拉楽、尊のこと好きなんだから~✨
姫拉楽
こんな可愛くて美人なコに好かれるなんて、尊君も嬉しくてたまらないでしょ!
那余
(また姫拉楽ちゃんだ……
あの子、ずっと尊君にべったりで他の子が尊君とちょっと絡んだだけで酷い事する、最低な子。)
あの子、ずっと尊君にべったりで他の子が尊君とちょっと絡んだだけで酷い事する、最低な子。)
那余
(確かに可愛くて美人だけど、心の中はドス黒いんだよね)
美江
姫拉楽さん、ちょっといいかしら?
姫拉楽
ん?なぁ~にぃ~?
みったん♪
みったん♪
那余
(あの子は確か美江さん……
姫拉楽ちゃんと仲が良かったな)
姫拉楽ちゃんと仲が良かったな)
那余
(でも、あの子はいい子。
真面目なクラス委員長で、地味な私にも優しく平等に接してくれる。
家がお金持ちで、お嬢様だからかな……)
真面目なクラス委員長で、地味な私にも優しく平等に接してくれる。
家がお金持ちで、お嬢様だからかな……)
美江
姫拉楽さん、貴女また掃除をサボったでしょう。
美江
投げやりに無理やりやらされた、と男子が言ってますよ
那余
(流石美江さん、堂々といくなぁ……)
姫拉楽
えぇ?姫拉楽、掃除ちゃんとやったよ?
姫拉楽
尊君と一緒に帰るためにちょーっと雑になっちゃっただけぇ❤️
美江
ちょっと雑どころじゃないでしょう!
掃除はちゃんとやりなさい、姫拉楽さん。
掃除はちゃんとやりなさい、姫拉楽さん。
美江
尊君と帰るのには文句は言わないけど、掃除をやらないのには言わせてもらうわ
姫拉楽
ちぇ~っ!
尊君、掃除をちょっと雑にやっちゃったくらい、別にいいよねぇ?
尊君、掃除をちょっと雑にやっちゃったくらい、別にいいよねぇ?
姫拉楽
みえみえ、真面目すぎなのぉ!
尊
いや、でも掃除はちゃんとやった方がいいと思うぞ。
綺麗になるし、気持ちもシャンとする。
綺麗になるし、気持ちもシャンとする。
那余
(尊君……やっぱりかっこいいなぁ)
姫拉楽
えぇ~…?
姫拉楽
ま、まあっ、尊君がそこまで言うならやってあげてもいいわ。
姫拉楽
で!も!
那余
(?)
姫拉楽
盗み聞きは良くないよね、那余ちゃん❤️
那余
ふぇっ!?!?
美江
あら、那余さん
ごきげんよう。
ごきげんよう。
姫拉楽
今、私たちのお話聞いてたよねぇ?那余ちゃん♪
那余
えっ、あっ、あのぉっ……
那余
(どうしよう、虐められちゃう!)
姫拉楽
うふふ……❤️
美江
姫拉楽さん、本当に聴いていたとは限らないわ。
しかも、今の会話の中で聴かれてほしくない部分はあった?
しかも、今の会話の中で聴かれてほしくない部分はあった?
美江
もし聴いていても、それは盗み聞きというより聴いてしまった、という方が正しいわ。
美江
だって、那余さんはわざと聴いてしまったのではないかもしれないでしょう?
姫拉楽
まぁ……確かに……
尊
やっぱり美江の言葉は説得力あるな。
尊
品がある喋り方や、無暗に人を疑わないところも俺のタイプだ。
美江
ふぇっ!?
姫拉楽
ちょっ、ちょっと!
何言ってるのぉ尊君?
何言ってるのぉ尊君?
姫拉楽
尊君のお相手はこの姫拉楽でしょお?
尊
少なくとも俺はお前と付き合わない。
姫拉楽
えっ……?
尊
グイグイ来るのはごめんだ。
姫拉楽
うっ、嘘ぉ!姫拉楽は絶対諦めないからね!!
尊君のこと!好きだから!
尊君のこと!好きだから!
那余
姫拉楽さん……
那余
(わがままな事言ってても、一応尊君のこと本気で好きなんだ……)
那余
あっ、あのぉっ!
姫拉楽
何?姫拉楽ちゃんに話し掛けるんだから、相当なお話よね?🖤
那余
(ビクッ
いっ、いやっ、そのっ、姫拉楽さんもっ、そのっ、あのぅー……
いっ、いやっ、そのっ、姫拉楽さんもっ、そのっ、あのぅー……
那余
(あぁ、こういう所があるから私はダメなんだ。)
那余
(ダメだ、やだ、話しかけなきゃよかった……!!)
尊
よかったら、グループトークしないか?
美江
え?
尊
その方が那余さんも話しやすいと思うし。
美江
そうね、私はいいけど那余さんは?
那余
あっ、あっ、お、OKです……
そうして私たちは、LINEを交換し グループトークを始めたのだった
続く