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1件
ねむさん、第1話読了したわ! 1936年イギリス、吹雪の夜のクラシックホラーっぽい雰囲気がめちゃくちゃ好み🔥 アリスの能天気で口軽だけど芯は強い感じ、運転手との掛け合いがテンポ良くてクスッとした😂 そしてラストの「最初から知っていた者がいた」って伏線…やっぱこのホテルただの避難所じゃないよね? ヴィクターの「今はな」の間も気になるし。続きめっちゃ読みたいです!
22th.February.1936
その冬、 イングランド北部を襲った寒波について、 翌朝の新聞は《過去四十年で最悪》と書いた
もっとも、 アリス・ベネットがそれを読むことになるのは、 もう少し先のことである
この日のp.m.5:13
彼女は新聞どころか、 自分が今夜を無事に越せるかどうかすら 知らなかった
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
アリスはアリスは窓の外を見た 何も見えなかった 正確には、雪しか見えなかった 白い ひたすら白いだけだった
窓硝子に吹きつける雪が、横向きに走っている
タクシーの前照灯は点いていたが、 ほんの数ヤード先で 光ごと雪に呑み込まれていた
その向こうには、 ロンドンから遠く離れた北部の森林地帯が 広がっている__らしい
アリスには木の影すらほとんど見えない
(ENFP運動家)アリス
運転手がゆっくり振り返る
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
アリスは納得して座り直した
十九歳 大学に通いながら、新聞販売所で 配達の見習いをしている
新聞社に勤めているわけでもなければ、 記者でもない 朝早く起きて新聞を抱え、自転車で街を走り回る 仕事を覚え始めたばかりである
そのおかげで新聞を読む癖だけはついた 当然、今年の寒波についての記事も読んでいた
『北へ行くほど危険』
ちゃんと読んだ 読んだ上で来た そこについては、本人も少しだけ反省している
突然、車体が低く唸った
運転手
運転手が何度か始動装置を操作する
ぶるる、と車体が震える
止まる
もう一度
止まる
3度目
沈黙
(ENFP運動家)アリス
運転手はハンドルに両手を置いたまま動かない
アリスは少し待った
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
(10秒後)
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手が振り返る
運転手
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
アリスはもう一度窓を見た 吹雪は弱まるどころか、 先ほどより勢いを増している
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
車内に怒鳴り声が響いた
(ENFP運動家)アリス
アリスは口を閉じた
運転手は荒い息を吐き、前を向く
運転手
(ENFP運動家)アリス
しばらく二人とも喋らなかった
ごう、ごう、と風が鳴っている まるで森そのものが唸っているようだった
アリスは膝の上の鞄を抱きしめた
寒い
さっきまでは暖房が効いていたが、 エンジンが止まった途端、 車内の温度が急速に下がり始めていた
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
アリスは座席の後ろを探り、 古い灰色の毛布を引っ張り出した
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
毛布を広げる
(ENFP運動家)アリス
少し考えて、その半分を前へ差し出した
(ENFP運動家)アリス
運転手が妙な顔をした
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
毛布を見る 運動家を見る
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手が鼻で笑った
少なくとも、先ほどより機嫌はよくなったらしい
さらに二十分が過ぎた
雪は止まない アリスは時計を見る p.m.5:37 この時期の北部では、 外はもう夜とほとんど変わらない
1分
2分 3分
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
返事が止まった
アリスはすぐに身を乗り出した
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手は苛立ったように前方を指した
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
アリスがびくっとする
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
2人とも黙った
風が車体を揺らす
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
アリスは唇を尖らせた
そのとき ふっと、前照灯が弱くなった
二人同時に前を見る 一度戻った光が、また弱くなる
(ENFP運動家)アリス
運転手は答えなかった だが、その顔を見れば十分だった
アリスは毛布をはずす
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
運転手
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
アリスは鞄を肩から斜めに掛け、 コートのボタンを一番上まで留めた 帽子を深く被る 手袋もある
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
扉に手をかけたアリスの腕を、 運転手が掴んだ 今度は怒っていなかった
運転手
アリスは黙った 怖くないわけではない むしろ、さっきからずっと怖かった
窓の向こうは白と黒しかない 知らない森 知らない道 知らないホテル 自分がどこにいるのかさえ、正確には分からない
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手は助手席の物入れを開け、 小さな懐中電灯を取り出した
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
(ENFP運動家)アリス
運転手
アリスは扉を開けた 風が車内へ爆発するように飛び込んできた
(ENFP運動家)アリス
想像していたより、ずっと酷かった
雪が顔に叩きつけられる 息を吸うだけで喉が痛い アリスは懐中電灯を点けた 光の中を無数の雪が狂ったように横切る
(ENFP運動家)アリス
歩き出した 10分 15分 あるいは、もっと 時間の感覚がなくなった
雪を踏む 足を抜く また踏む 風に押される 帽子を押さえる
(ENFP運動家)アリス
何度目か分からない悪態をついたとき、 足が何かにぶつかった
(ENFP運動家)アリス
雪を払う 石だった
一本 そして少し向こうに、もう一本
(ENFP運動家)アリス
思わず笑う
(ENFP運動家)アリス
右 アリスは迷わず曲がった
森へ入った途端、風が少し弱くなった 代わりに暗くなった 左右に並ぶ木々が、 懐中電灯の光の端からこちらを 覗き込んでいるように見える
5分 10分 ホテルはない
(ENFP運動家)アリス
振り返る
自分の足跡がある だが数ヤード先から、もう雪に埋もれ始めている
アリスは慌てて前を向いた
(ENFP運動家)アリス
1歩
(ENFP運動家)アリス
もう1歩
(ENFP運動家)アリス
止まった
(ENFP運動家)アリス
遠くから金属の音がする
一定の感覚
アリスは音の方へ懐中電灯を向ける 何も見えない ただ少し先で、道が曲がっていた
恐る恐る進む 曲がる
(ENFP運動家)アリス
森の奥に、灯りがあった
最初は1つ
次に2つ
3つ
黄色い窓明かりが雪の向こうに浮かんでいる
アリスは歩みを速めた。 木々が途切れる そして吹雪の向こうから、大きな建物が姿を現した
三階建て 黒ずんだ石壁 急勾配の屋根 いくつもの煙突 正面には古びた車寄せ その上で鉄製の看板が揺れている
錆びた鎖の音だった 懐中電灯を向ける 雪の隙間から文字が現れた
【GREYWOOD HOTEL】
(ENFP運動家)アリス
肩から一気に力が抜けた
(ENFP運動家)アリス
アリスは走った
雪に足を取られながら玄関へ向かい、階段を上る
巨大な木製扉 取っ手を掴む 動かない
(ENFP運動家)アリス
もう一度
開かない
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
返事はない
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
アリスの手が止まった
扉の向こうで鍵が回る ゆっくりと扉が開いた
暖かな橙色の光が雪の上へ伸びる
若い男
そこに一人の若い男が立っていた 二十歳を少し越えたくらいだろう 白いシャツの袖を肘まで捲り、 片手には工具を持っている
黒っぽい髪は少し乱れていた 若い男は、雪まみれのアリスを上から下まで見る
若い男
(ENFP運動家)アリス
数秒たち
若い男
(ENFP運動家)アリス
若い男
アリスは眉を寄せた
(ENFP運動家)アリス
若い男
(ENFP運動家)アリス
若い男は興味を失ったように背を向ける
若い男
(ENFP運動家)アリス
若い男
(ENFP運動家)アリス
若い男が振り返った
若い男
(ENFP運動家)アリス
慌てて扉をくぐる。 背後で重い扉が閉まった 吹雪の音が一気に遠ざかる
暖かい
正面には大きな暖炉 古い絨毯 壁を覆う濃い木材 年代物の時計 真鍮の照明
そして二階へ続く幅の広い大階段
アリスはようやく息を吐いた
助かった
若い男
(ENFP運動家)アリス
若い男
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
若い男は壁際の帳簿を引き寄せる
(ENFP運動家)アリス
若い男
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
ヴィクター(ISTP巨匠)
アリスは口を閉じた 暖炉の薪が、ぱちりと爆ぜる
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
二階を見上げる 誰もいない
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
ヴィクター(ISTP巨匠)
ヴィクターが帳簿へ アリスの名前を書きながら答えた
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
鉛筆が止まった ほんの一瞬 アリスはそれを見た
しかしヴィクターは何事もなかったように帳簿を閉じる
ヴィクター(ISTP巨匠)
(ENFP運動家)アリス
そのとき、ホテルの奥から女性の声が響いた
女性
ヴィクター(ISTP巨匠)
女性
アリスは声のした方を見る
人がいる 暖炉がある 食事もありそうだ
これで大丈夫
そう思った
だからアリスはまだ知らなかった
この夜
吹雪から逃げるために グレイウッド・ホテルへ 入った人間の中に
ホテルへ来ることを 最初から知っていた者が いたことを