転校生、rd君☆

教室にて

昨日、鬼ごっこが有った次の日、俺は普通に学校に来ていた

未だに痛みが続き、力が要る物等は持てないようだ。一応、勉強等は出来る

大きな声が聞こえたと思ったら案の定、鈴木さんが居た。等の本人はとてもニコニコしている。何か良い事が有ったのだろうか？

鈴木さんがニヤニヤしながら鈴木さんの『推し』の配信の話をしていた

其の話が余りにも、昨日の俺が『らっだぁ』として配信していたものと同じで・・・

見透かされていた・・・ちゃんと隠していたつもりなのに・・・

レウクラウド視点

福田君に俺の『推し』 『らっだぁ』の話をしていると、何故か福田君が神妙な顔になった

其れはまるで＿＿＿・・・

少しでも知ってるって事だよね…

福田君は頭をコテンッと傾げる 其れが少し、愛らしい

らっだぁ視点 昼休み　空き教室にて

俺が少し困惑していると、深海さんは思い出したような素振りを見せ、俺の手を取った

君を

そう云ってニヤリと黒い笑顔で笑う深海さんに恐怖を覚える。怖すぎだろ・・・

どうも!!ｺﾝﾁｬﾝﾀﾞﾖｫ!!

昨日、推しの配信が有って御機嫌な運営の皆をもっと驚かせよう!!と福田君を誘ってるんだけど・・・全然乗ってくれない・・・

悲しレウだよ・・・ほんと・・・

そう、俺は時々、福田君の事をらっだぁと重ねる事が増えた 多分、福田君に会ってから

そう、福田君が疑問気味に問い掛ける ボケっとしてそうな顔は、何時ものほほんとしているらっだぁと似ていて面白い

俺はらだ男君を見ながら質問をする。らだ男君はなんとも言えない顔をした

俺がそう言って鎌を掛けて見るも、らだ男君は顔色を変えなかった

らだ男君はそう言って黙り込む。何を考えているんだろう・・・

此れは本音だ。皆と会って話して遊びたい。其方の方が楽しそうだから

らだ男君が言うと、昼休みが終わるチャイムが鳴る。らだ男君は会釈をしてから教室を出て行った

そんな事を話しながら、俺達は教室を出た

放課後　教室にて

HRが終わって隣を見ると、気落ちしている鈴木さんが居た

そう云って落胆する鈴木さんを見ていると、助けたいと言う感情が訴えて来た なんでも良いから、助けたい

此れから如何しようかなぁ、と呟く鈴木さんの背中を見ながら、俺は少し覚悟を決める