コメント
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あれ?幽霊さんが大人っぽい……なんて言ってはいけない😫 長いよ!……ええ、わかってます。史上最長です😰お付き合い頂きありがとうございます😳😳
その日はいつもと同じように終わると思っていた
この女から、あんなことを聞くまでは
出来れば嘘であって欲しいが、おそらく本当のことなんだろうな。
頭のネジが外れてるんだ、この女は
……… 意識がどんどん薄れていく
最後まで俺はこの女に弄ばれたんだ という絶望
そしてそれを上回る憎悪
お前は絶対に許さない
涼真
さくら
涼真
さくら
涼真
さくら
涼真
涼真
さくら
涼真
さくら
さくら
さくら
涼真
さくら
さくら
涼真
それは奇妙な電話だった
__〇〇音楽教室エレベーター内__
ポーン……
涼真
美月
乗り込んで来た女は何故か俺の顔をじっと見てきた
涼真
美月
美月
涼真
美月
美月
美月
涼真
美月
美月
涼真
美月
美月
美月
涼真
美月
涼真
涼真
美月
涼真
美月
涼真
涼真
美月
美月
美月
美月
美月
涼真
美月
美月
__某ホール内__
三村亜紀
三村亜紀
涼真
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
涼真
三村亜紀
涼真
三村亜紀
本当に冴えない男だ。 大きなマスクで顔を覆い、モゴモゴボソボソ喋る
こういう仕事の際はイケメンの高田君を寄越せと言っているのに、どうしてこんな冴えない男だ来るのだろうか
まあ高田君もずば抜けてイケメンというわけではないけど。及第点と言ったところ
私のハートをしっかり射止めたのはあの人だけ…………………………
……嫌なこと思い出した
三村亜紀
涼真
三村亜紀
いちいち面倒臭い男だ
パパに言ってこいつの給料3分の1カットにして貰おう
私にはなんだって許される。周りの人間を使用人扱いしても
パワハラまがいのレッスンをしても……
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
~♪ ~~♪
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
さくら
さくら
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
三村亜紀
さくら
三村亜紀
三村亜紀
さくら
三村亜紀
三村亜紀
その翌日、あいつは レッスンに向かう途中事故にあって死んだ
三村亜紀
三村亜紀
涼真
三村亜紀
涼真
三村亜紀
~♪
三村亜紀
あのピアノの音が真っ暗なホールに響く
三村亜紀
~~♪
あき先生
さくら ちゃんと練習して来たよ
三村亜紀
電灯が激しく点滅した。 ホールに闇と光が交互に訪れる
そしてついにピアノがはっきりと視認できた
三村亜紀
私はホールの出口に向かって走った
客席に何度もぶつかりながらも、確実にピアノから遠ざかっているのに………
背中にぶつかるピアノの音はどんどん大きくなる
三村亜紀
あき先生 さくら上手になったでしょう
__誰かが私の手を掴んだ
三村亜紀
涼真
三村亜紀
涼真
私の手を掴んだのはあの冴えない男だった
ホール内から暗闇は去り、ピアノの音も消えている
それでもピアノの方を見ることが出来ずに私は早口でまくし立てた
三村亜紀
三村亜紀
涼真
三村亜紀
涼真
涼真
三村亜紀
振りほどこうとしたが、すごい力で私の手首を掴んでくる
あと手が氷のように冷たい
三村亜紀
涼真
男がもう片方の手で顔を覆うマスクをとった
三村亜紀
マスクの下にあった、その端正な顔立ちは忘れない
三村亜紀
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
私の手首を掴む力はいよいよ強く、関節がギシギシと音をたてる
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
三村亜紀
再びホール内に闇が満ちた
そして響く
ひときわ強いピアノの音
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
三村亜紀
涼真
三村亜紀
「あき先生 さくらのピアノ聴いててね」
三村亜紀
勘違い女の絶叫を、達者な演奏がかき消していく…
某ホールから、女性の変死体が見つかるのは少し後の話___
ある親子がいた
再婚して別々の姓を名乗ることになった親子__
父親は職場の女からのストーカー行為に悩まされ、 子どもはパワハラまがいのレッスンを受けていた
そして共に命を落とした、不幸な親子__
しかしついに巡り会う
ホールから出てくる親子。 その姿は誰にも見えない
「さくらのピアノどうだった?」 「すごく上手だったよ」
そんな言葉を交わしながら
二人は手を繋ぎ、歩きはじめた