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初コメ失礼します… 私青ちゃんの歌みた聞いてこの曲知ったんですよね… 作品の再現度高すぎていい意味でびっくりしました…!! なんか最近涙腺ゆるすぎてこれだけで泣いちゃいました… すきです…
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
桃said
青は夜の8時になっても部屋から出てこなかった
桃
桃
さすがに心配になった俺は青の部屋に行くことにした
桃
いくらかノックしても、青が出てくる様子はなかった
もしかしたら寝ているのかもしれない
あんなことが起きて、青は最近ろくに寝れていないと思う
だから、もし寝ているならもう少しだけそっとしておこうと思って引き返そうとした
その時、一瞬扉の奥で小さな物音が聞こえた気がした
桃
桃
でも、やっぱり呼びかけると返事はなくて……
勝手に開けるのはどうかと思ったけど、もしも何かあったらっていう不吉な想像が俺の頭の中に渦巻いてきて、気になってしまった
青
桃
桃
多分青は、開けないでって言おうとしたんだと思う
でもその時にはもう、俺は扉を開けて青が床に座り込みながら吐いているのを見てしまっていた
青
気持ちが体調に現れてしまうほど、青は精神的にもぼろぼろになっていた
そんな青を見て、声のかけ方が分からなくて……
俺はただ、青の背中をさすることしかできなかった
桃
青
桃
吐き気は治まっても、青の涙は止まらなかった
長時間吐き続けたからなのか、怖いからなのか、青の手は震えていた
少しでもその震えが治まるように、俺は青の背中を撫で続けた
青
桃
青
青は手から血が出るんじゃないかと思うほど、爪を立てながら拳を握りしめていた
青
"死にたいよ"
青は今までどれだけ辛いことがあっても、その言葉だけは言わなかった
俺が弱っている時にでさえ……
「大丈夫。僕はずっと一緒にいるよ。もう少しだけ、生きてみよう?生きてたら、きっと…いずれ、いいことあるから…!ね…?」
そんな簡単な言葉で、俺を元気づけようとしていたくらいだった
今考えると、青は無理やりにでも根拠のない未来にすがっていたかったのかもしれない
それが今、今回の出来事でこと切れてしまったんだろう
青
桃
青
桃
青
青
桃
俺は前々から決めていたことがある
青
青
桃
もし、青が……
自分の意思で、死にたいと願うなら…
その時は、俺も一緒に
青
桃
青
青は涙で濡れた顔を上げて、にこりと笑いながら
……でも、どこか悲しそうに言った
青
桃
青
桃
青
桃
桃
青
桃
青
青は、一瞬何を言われたのか分からないというような顔で目を丸くして俺を見つめた
そんなの、理由は簡単だ
俺は青がいたからここまで生きてきた
状況は違えど、俺と青はそれなりに、今まで酷い人生を送ってきた
桃
青
青に会った時、最初は
「俺と同じ惨めな奴ががいたんだ」
って、思ってた
青がいたことで、辛い目に合ってるのは俺だけじゃない、俺だけが惨めなわけじゃないって思って、安心していた
桃
桃
でもいつからか……俺は青を安心するための場所としてじゃなくて
一人の人として……好きになっていた
青
桃
桃
この世に青がいないなら
俺は生きていたくない
青
桃
桃
桃
青
その後青は、嬉しくてなのか悲しくてなのか…俺には分からなかったけど、しばらく声を殺して泣き続けていた
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura