過去に囚われた君に

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なんでしょう...ここ...、？

目の前では、中学生ぐらいの 少年が黒猫を撫でている

少年は黒猫を抱き上げ、 立ち上がる

頭を隠そうとする猫に対し 少年は嬉しそうな微笑みを浮かべる

なんなんだ...、この記憶

あれ、僕...いつから広場に居て？

「うぇ、あ」

相手は呆れたような顔を見せた後 思い出したような感じに言葉を続けた

なんか僕らだけって言われると 気に食いませんね

まったく...誘拐犯はなんの 目的で僕らを閉じ込めてるんでしょう

殺すのが目的ならさっさと 殺しちゃえばいいのに

そんな感じで話していると、 階段を下りる音が聞こえてくる

と、おっとりとした落ち着いた声と 花のような香りが鼻をくすぐった

相手は椅子に座り、部屋から持ってきた ひざ掛けを、自身の膝に乗せた

この人参加者の中だとおっとりしてて 落ち着くからいいんですよね！

相手はふふっと微笑んで見せた

話遮られた…。

でもそうなる気持ちも分かる！

僕はさっき起こった出来事を そっくりそのまま説明した。

本当に優しい人だな…。

でも申し訳ないけど、今日は あまり寝れそうにないですね

折角起きてるんだから皆さんの 共通点でも考えてみよう…。

共通点…。なんだろうなぁ

やっと明るくなった…。 何時間も考えたけど結局答えは出なかった

この2人は朝早いな…。

なんか大人って感じでカッコイイ！

永瀬さんの笑顔にはなんか 圧がありますね…。

相手は自分たちふたりに視線を 向けながら問う

ここまでハッキリ言う人 ボク見たことないですよ

そういえば只野さんは柊良さんと 同じ部屋だったのか…

同年代ぐらいだし、仲良くは出来そう

いつから起きていたのか、急に 柄木は口を開いた。

まぁ、こんな所に集められて 意味わからないことさせられてる訳だし

永瀬が口を開こうとした時 どこかからか放送が聞こえた。

わざとらしく口で効果音を言いながら 喋り出す放送元の男…

参加者っていうのはボク達の事…？

何を内通するんだ？

というか、した所で何になるんだ

放送の声と別に、高いようで 少し枯れた声が後ろから聞こえる。

確かに、放送している場所を見つければ 犯人を確認することが出来るかも。

大人っぽいですね〜。 こういう事が当たり前って言えるのが 凄い。

世の中には浮気する人とかも居るし

やっぱりそうだよね…。 この館、一軒家と比べれば広いけど

館と言われれば狭い…

想像する館はもう少し広い気が…

あ、口調が普通に…

設定遵守するんだ…

部屋で普通に標準語でしたけど

と、突然現れた博井が 柄木の肩を組み、興奮気味に話しかける

全く分からなかった。 大悪魔さんじゃないのか…

柄木が博井に対し 明らさまに嫌そうな顔を向け、 肩に置かれた腕を振り払う

そうして立ち上がり、どこかへと 歩いていく。

柄木は赤い目で博井を睨みながら 部屋へと歩いていった