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タッタッタッ
暁 千鶴
ドテッ……
暁 千鶴
タッタッタッ
暁 千鶴
その日
私の前に
鬼が現れた
鬼は家族を皆殺した
家族は
幼い私一人を
逃がしたのだ
鬼がおってきているかもしれない
そんな恐怖の中
家族を殺された悲しみに
涙が止まらない
タッタッタッ
暁 千鶴
暁 千鶴
紫色の花を越したあたりから
完璧に鬼の気配が無くなった
どこかの御屋敷のようだが、
そんな事を気にする余裕などない
暁 千鶴
暁 千鶴
私は身を隠せるところに行き
力なく倒れた
10歳の子供が
一晩中寝ずに走り回ったのだから無理もない
2~3時間が経った頃
目の前に大きな影が被さった
暁 千鶴
???
そう言うと
白髪の人は私に刀を向けた
暁 千鶴
顎に鉄のひんやりとした感覚を感じる
???
不死川
そうするとその人は刀をしまった
それと同時に私は飛び上がり
護身用の木刀を構える
暁 千鶴
不死川
暁 千鶴
不死川
???
暁 千鶴
暁 千鶴
不死川
後ろに後退りながらそう叫び
私は駆け出した
タッタッタッ
不死川
不死川
???
???
タッタッタッ
暁 千鶴
不死川
不死川
彼らは何かを見ると
急に頭を下げ並んだ
わけも分からずただその方向に目をやると
暁 千鶴
御館様
不死川
御館様
御館様
???
不死川
私は彼らと同じように
頭を下げていた
ニコニコしている彼は
すごい人なんだと感じたからだ
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
ヨタヨタとした足取りで
私は来た道を戻る
御館様
毛先が紫の女の人が
心配そうにこちらを見ている
暁 千鶴
暁 千鶴
数分歩いた頃
やっと花のとこを通り過ぎたところに出た
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
私は近くの木にもたれ掛かり
肩で息をする
体が以上に暑い
よくよく考てみれば
咳も出ているし
風邪でも引いたのだろうか
頭がぼやぼやするなぁなんて考えていた時
ズサッズサッ
人の気配がした
私は思わず隠れてしまったのだが……
???
???
???
???
不死川
不死川
声はやがて聞こえなくなった
暁 千鶴
しんどくてぼーっとしている間に
いつの間にか、
夜になってしまった
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
そんな考えも皮肉に
ドンッ
暁 千鶴
目の前には鬼が現れた
私を一蹴りするとまたすごい速さで追いかけてくる
暁 千鶴
暁 千鶴
私は木刀を構えた
鋭い爪や牙を持つ鬼に
こんな木の枝で勝てるなんて思っていない
でも、
暁 千鶴
逃げて食われるよりマシだ
暁 千鶴
鬼
鬼
私は鬼を叩き続けた
しかし、
暁 千鶴
暁 千鶴
鬼
暁 千鶴
当然鬼にできるのは打撲程度…
すぐに回復されてしまう
暁 千鶴
これが最後の攻撃になるだろう
暁 千鶴
最大限までしゃがみこみ
地面を蹴る
暁 千鶴
鬼
喉仏を一刺しだ
暁 千鶴
鬼
暁 千鶴
鬼
暁 千鶴
暁 千鶴
暁 千鶴
シャキンッ
そう思った瞬間
鬼の首が飛んだ
目の前にいるのは…
あの……白髪の人