あなた
ドアにはうさぎくんが立っていた。 うさぎくんは怒った顔をしてる。
グク
そう言ってベッドに来て私を引っ張る。
その時に私の首や肩から血が出てることに気づいて、 うさぎくんは目を見開く。
グク
あなた
グク
らいおんくんは我に返ったのか、
テヒョン
って切なく苦しそうな顔で言う。
あなた
あんなに強く、血が出るほど噛むほど、痛めつけたいほど、 嫌い...? 私はうさぎくんに引っ張られてらいおんくんの部屋を出た。
~🐯side~
...あー...クソ...俺ほんとにダメだ... あのままグガが来なかったら...俺どうしてた? もし来なかったら...絶対... ねーちゃんのこと怖がらせた...はぁ...。 ねーちゃんのことになると、俺はどこかおかしくなるみたいだ。 あの男とねーちゃんが帰ってることは知ってた。
もちろん俺は辛かったけど、 ねーちゃんがあの男のこと好き...なのかもしれないし、 でも流石に目の前でキス見せられて、平気でいられるわけがなかった。 胸が嫌な音を立てて、頭のどこかが狂ったかのように、 無意識に2人を突き放してた。
そっからねーちゃんをあんなガサツに投げる自分もありえない。 嫌がってても無理やり服に手入れたり、ねーちゃんを怖がらせるなんて... 久しぶりにねーちゃんに触れたな... いつから、こんなねーちゃんに触れないと無理になってた...?
ねーちゃんの首と肩、血が出るまで強く噛んだ自分が、ありえない。 ねーちゃんが痛いって言ってたのに、無理にでも強く歯を立てて、 だめだ... ねーちゃんのことになると自分を制御できない。
ねーちゃんは、あんな辛そうな顔で、嫌いになっちゃったの? なんて言うけど、嫌いなわけがない。 ねーちゃんのこと、これから先も嫌いになることなんて、絶対にない。 ねーちゃんが...俺のこと嫌いなんじゃないの?
俺のこと避けまくって、俺だってねーちゃんが嫌ならできるだけ 会わないようにってしてたけど、なんでねーちゃんは俺のこと 避け始めたのか、それだけは聞こうと思ってた。
...俺すごいダセェ... いつも余裕があるようにしてるけど、余裕なんて何一つない。 ねーちゃんをあんな強く血が出るまで噛むほど抑えれないんだよ...。
嫉妬に狂う... それにしても今回はやりすぎてる。 でも、こんなに長くろくにねーちゃんに触れてなくて、 会ってなくて、甘い声も聞いてなくて、 キス1つもしてないのに、あいつとはキスしてる。 そんなところを目の前で見て平常心でいられる方がおかしい。
てか誰だよあの男...。 俺のことなんでらいおんくんって呼ばないんだよ、ねーちゃん...。 そういえば、ナラが俺のこと、らいおんくんって呼ぶねって...。 あいつのらいおんくん呼びなんてうれしくもないし襲いたくもねぇ...。
ねーちゃんから呼ばれるからいいのに。 ねーちゃんが避け始めたのは...いつだったっけ。 ねーちゃんが、俺の方を見て泣きそうな顔しかしなくなったのはいつだっけ。 ねーちゃんが自分の部屋から出てこなかった日...
俺がナラに脅されて...キスした日...?
~キスした日🐯回想~
ナラ
テヒョン
ナラ
って不気味な顔で言うから、ねーちゃんになにかするんじゃないかって焦って しょうがなく言うことを聞く。
ナラ
テヒョン
ナラ
テヒョン
意味わかんな、こいつ。
ナラ
テヒョン
ナラ
テヒョン
ナラ
テヒョン
この女...。 ねーちゃん襲わせるとかほんとに...無理だから。
ナラ
抵抗はあったけど、ねーちゃんを守るため。 俺だったら、ねーちゃんを守ることはできる。 男達が何人いても余裕...だけど、俺がいない間に襲われたら、 遅かった...なんてことになったら...気が気じゃない。
ナラ
うわ...まじでありえない、こんな女とキスするとか。 でも、ねーちゃんを守るためなら安いもん。
テヒョン
ナラって女を、ねーちゃんに重ねて、キスをする。
一瞬こいつの顔が笑ったように感じられたけど、 こいつが舌を入れてって動作をしてきたから、 逆らうと面倒なことになりそうだし、 舌を入れる。
こいつがやっと口を離さしてくれたと思ったら、
ナラ
こんな簡単なことで...いいのか?
テヒョン
ナラ
不敵な笑みを浮かべたナラに、悪い予感しかしない。
ナラ
テヒョン
考えれば、こいつのお願いからすれば優しい方な気がする。
ナラ
なにこいつ...何言ってんの?なんのこと? ダッシュで下駄箱に向かう...けど、 いつもねーちゃんと集合してるところには、ねーちゃんはいなくて、 遅すぎたからか、って思ったけどその日は、家に帰ってもねーちゃんは、 部屋から出てくる様子はなかった。
~回想終わり~
その日からねーちゃんは、朝早く行くようになって、 俺はねーちゃんと会いたくても避けられてて会えないし、 どっかの教室に連れ込んだ時も、キスを拒まれて、 しかもねーちゃんは泣いた。
ねーちゃんは、俺とナラがキスしたこと、知らないし。 もしナラが言ってたとしても、なんで避けるのかわからない。
その日から毎日夜中、ねーちゃんの泣き声が聞こえる。 あー、傷つけたのって俺か? 毎日泣かせてるのは俺なの? 気付かない間に、俺がねーちゃんのことを傷つけてた? 何もわからないと、何もしようがない。
なんで、学校で目が合った時、あんなに泣きそうな顔になるの? そんな顔されたら、すぐそばに行ってぎゅうってして、 めちゃくちゃにしたくなる。
ねーちゃん...?なんで俺のこと避けるの? ねーちゃん俺はさ、...ねーちゃんじゃなきゃ無理なんだよ。 俺のこと、らいおんくんって呼んで...笑ってよ
コメント
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ならって子、♡♡♡ば。♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
あぁ... 辛いっ 続き持ってます!
あぁ 切ないなぁ 続き待ってます!